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卵管造影と新生児一過性甲状腺機能低下症(2)

日本小児内分泌学会が2014年6月18日に「先天性甲状腺機能低下症マス・スクリーニングガイドライン(2014年度改訂版)」というのを出しております。リンクはこちら。先天性甲状腺機能低下症マス・スクリーニングガイドライン(2014年度改訂版)(PDFです)このPDFの4ページ目に「b. 一過性CH」(CH=Congenital hypothyroidism:先天性甲状腺機能低下症)という項目があり、その原因として6項目が示されています。その5番目に「ヨー...

卵管造影と新生児一過性甲状腺機能低下症(1)

ヨウ素は甲状腺ホルモンの原材料なのですが、ヨウ素を急速かつ過剰に摂取すると甲状腺ホルモンの分泌は抑制されてしまうことが知られています。原材料がいっぱい来るのに、製品は減ってしまうという奇妙な現象が起こるわけですね。これをWolff-Chaikoff効果と呼んでいます。で、妊娠中にヨウ素を過剰に摂取すると、赤ちゃんが生まれてきた後に、一過性の甲状腺機能低下症が起こるのではないか?ということが報告されてきております...

不妊治療と先天性インプリンティング遺伝子異常(7)

というわけで、インプリント遺伝子のエピジェネティック制御系の話でした。僕自身も未だ消化不良気味であることは否めない所を、さらに噛み砕いた形で解説してきましたので、誤解を与えてしまう表現になってしまったところもあるかと思います。昨日ご紹介いたしました論文の考察のところを少しだけ考えてみたいと思います。「ヒトゲノム計画」という言葉があります(した?)。「染色体上に乗っている遺伝子の塩基配列を全て確定で...

不妊治療と先天性インプリンティング遺伝子異常(6)

ということで、今日は、「不妊治療後の小児がんのリスクが増える」としている論文を読んでみたいと思います。最初にご紹介したこちらFertility treatment and childhood cancer risk: a systematic meta-analysis.になります。で、今までお話ししてきたとおりですが、注意点として、(1)この手の内容は「増える」とする報告もあれば「変わらない」とする報告もあり、両論入り乱れています。一本の報告で一喜一憂する類のものではな...

不妊治療と先天性インプリンティング遺伝子異常(5)

で、ようやく本題。当初書いた通り、ここから先は非常にデリケートな問題だと思います。僕が書いた砕けた表現で誤解を与えてしまうといけないので、この分野の専門家の先生の論文を参照しておきたいと思います。えっと、生殖補助医療由来の先天性ゲノムインプリンティング異常症です。一ページ目の第二段落~「DNAメチル化に代表されるエピジェネティックな修飾は、・・・・、ヒトARTはインプリントが獲得される時期の配偶子を操作...

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プロフィール

ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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