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エストロゲンはプロテインS遺伝子の発現を抑制する(続き)

話が途中になってしまってすいませんでした。続きです。で、Down-regulation of PROS1 gene expression by 17beta-estradiol via estrogen receptor alpha (ERalpha)-Sp1 interaction recruiting receptor-interacting protein 140 and the corepressor-HDAC3 complex.です。こちらの図7をお借りしてきました。上の状態がE2(-)、下の状態がE2(+)とあります。E2はもちろん「エストラジオール」ですね。で、上のE2(-)、つまりエスト...

エストロゲンはプロテインS遺伝子の発現を抑制する

さて、今日書く内容は、正直非常に「オタッキー」(←死語?)な内容です、が、これまた個人的に非常に感心させられた論文なので、なるべく噛み砕いて書いてみたいと思います。当ブログでも、過去に何回か書きましたが、「ピルを内服している最中は血栓症を引き起こしやすくなり、場合によっては命にかかわることもあるのだ」というのが騒ぎになりました。えっと、この辺です。残念ながらさらに残念なことに・・・・ブルーレター出...

【夏期講習】不育症(13)

【tender loving care】不育症関連の総説論文を読んでいるとよく見かける言葉に「tender loving care」というものがあります。エルビス・プレスリーの歌を思い起こさせるような言葉ですね。日本語に訳しにくいですが、直訳すると「優しく愛するケア」。つまり、心地良く包み込むような、「守られている」と感じられるようなケア、ということでしょうね。2006年のHuman Reproduction誌に、習慣性流産の総説論文が載っています。Evid...

【夏期講習】不育症(12)

【ヘパリン療法の副作用:HIT】仮にヘパリン療法を行うことになったとして、通常1日2回注射をするのですが、じゃあ、注射だけしていればいいのか?というとそうではないわけです。ヘパリン療法を行う前に「HIT」という副作用について説明があると思います。HIT=heparin-induced thrombocytopenia(ヘパリン起因性血小板減少症)と言って、稀なのですが、発症すると場合によては命にかかわる可能性のある副作用です。典型的には「...

【夏期講習】不育症(11)

【抗凝固療法の問題点】抗凝固療法開始から分娩まで(最初から最後まで)一貫して同一医療機関で診察を受ける場合はいいのですが、アスピリン療法やヘパリン療法を行っていくうえでよくある問題点が「医療機関をまたぐ」ことにより、各々の医療機関で方針が変わってしまうことがある点だと思います。つまり、アスピリン療法やヘパリン療法を不妊治療のクリニックで開始され、妊娠が成立すると今度はお産をする病院へ移動となるわけ...

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プロフィール

ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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