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汝、そのAMH測るなかれ(7)

『卵巣予備能』を評価する指標はAMHの他にもいくつかあります。その中でも有効性の高いのは「胞状卵胞数(Antral Follicle Count;AFC)」ですね。AFCにも問題点はあるのですが、僕自身はART修業時代、毎日毎日AFCをやらされ(?行わせていただき、かな?)、AFCで誘発法やhMG投与量の決定などをするように指導されてきましたし、事実、それが最も有効だと現在も思っています。AMHと違いAFCを臨床上有効利用するには多少の「慣れ」...

汝、そのAMH測るなかれ(6)

<Background>汝、そのAMH測るなかれ(3)汝、そのAMH測るなかれ(4)汝、そのAMH測るなかれ(5)の続きです。ということで、「何がAMHを分泌しているのか?を解説してまいりました。皆さんの卵巣には生まれてからずっと「卵子」が冬眠状態で待っていて、その卵子の総数を卵巣予備能と呼びましょう、というわけです。でも、「今日の時点で私の卵巣には何個の卵子が残っているの?」というのは、どうやってもわからない。そんな現実の中...

汝、そのAMH測るなかれ(5)

<Background>汝、そのAMH測るなかれ(3)汝、そのAMH測るなかれ(4)の続きです。【卵巣の何がAMHを分泌しているのか?】そんなわけで、「卵巣予備能」というのは、「その時点での卵巣における原始卵胞の在庫数」「その時点で卵巣に残っている卵子数」という意味で用いられているのですが、その直接その卵子数(原始卵胞数)を調べる方法が無いのでした。では、AMHという物質(ホルモン)は何が分泌しているか?というと、卵子が出し...

汝、そのAMH測るなかれ(4)

<Background>汝、そのAMH測るなかれ(3)の続きです。で、「先に答えを言ってしまうと、抗ミューラー管ホルモン(AMH)も正確な卵巣予備能(=総卵胞数)を測っているわけではありません。」と書きましたが、「じゃ、何を測ってるんだ?」となるわけで、それを解説してみます。AMHは何を測っているのか?を理解するためには、「卵胞の発達」を理解する必要があります。【卵胞の発達】さて、「月経中に卵巣を超音波で見ると『胞状卵...

汝、そのAMH測るなかれ(3)

では皆さん大好きAMHを解説しておきます。【卵巣予備能】まず、「卵巣予備能」という言葉を理解しておきたいのです、が、実はなんと「卵巣予備能」という用語の正式な定義は、今日現在無いんですね。でも、この世界では非常に広く使われている言葉なわけで、普通は「その時点での卵巣における原始卵胞の在庫数」「その時点で卵巣に残っている卵子数」という意味で用いられているのが普通です。卵子(原始卵胞)は、その女性が、お...

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プロフィール

ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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