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第8回文京子宮内膜症カンファレンスに参加してきました

日赤当直明けの昨日7/14(木)、「第8回文京子宮内膜症カンファレンス」に参加してきました。この会は、なかなか勉強になるので、過去にも3-4回参加させていただいたのですが、残念ながら今回で最後とのこと。演者の百枝先生が、面白いスライドを提示しておられました。(百枝先生いわく、「このスライドが作成に一番時間がかかった」とのこと(笑))小さくてすいません。制服を着た女の子が、生理痛で苦しんでいる図です。すなわ...

子宮内膜症と着床障害(4)

【続き】DOHaD、復習しておきます。成人病胎児期発症起源説(DOHaD:Developmental Origins of Health and Disease)ですね。歴史的に「飢餓」に相当する時期に生まれた子供が成人すると代謝性疾患や精神疾患になる率が上昇することや、一卵性双胎の双子の体重の大きかった方v.s.小さかった方で比較しすると低体重児の方が成人時の生活習慣病罹患率が高いことなどから、胎児期の栄養への暴露状況が成人後の疾患発病に関与している...

子宮内膜症と着床障害(3)

【続き】で、昨日ご紹介した小林先生の論文によると、「子宮内膜症患者さんの正所子宮内膜」で発現が低下していた29個の遺伝子が、染色体のどこにあるか?を調べてみると、そのうちの19個(=66%)が、いままでに「インプリンティング遺伝子」として報告されている遺伝子の近くに存在する、というのです。さてこれは偶然にしてはできすぎでないかい?というわけです。つまり、これら19個の脱落膜化遺伝子とゲノムインプリンティン...

子宮内膜症と着床障害(2)

で、「面白い説」とは、奈良県立医大の小林教授の書かれた論文で、Genes Downregulated in Endometriosis Are Located Near the Known Imprinting Genes.です。(小林教授は、今では有名な「内膜症の悪性転化(癌化)」を統計学的に示された先生です。僕も研修医上がりのころ、一度酒席でご一緒させていただいたことがあるのですが、発想が非常に天才的で、「やっぱ教授になる人の発想力は凄いなぁ」と本気で思った方です)正常な...

子宮内膜症と着床障害(1)

子宮内膜症の方の不妊治療は結構苦戦をするわけです。メインの病態は骨盤内癒着(卵管周囲癒着)による卵管機能不全(いわゆる「ピックアップ障害」)なのでしょうが、本当にこれだけが原因なら、体外受精をすれば解決をするはずですが、これがまたなぜか内膜症の方の体外受精の成績が振るわないわけです。子宮内膜症性卵巣嚢腫核出術後の卵巣予備能にも出てきました通り、同じ卵巣予備能の方と比べても、内膜症の方の体外受精の成...

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プロフィール

ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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