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高プロラクチン血症確認後のアルゴリズム

何度も言いますが、「高プロラクチン血症→即薬で下げる」ではない!!ルールが決まっているわけであります。日本生殖医学会編「生殖医療の必修知識」p171~高PRL血症は原因により治療法が異なるので、原因疾患を鑑別診断しておく必要がある(図1)。まず原因薬の有無を問診する。(中略)原発性甲状腺機能低下症はT3、T4の低下とTSHの上昇で診断できる。上記以外ではプロラクチノーマの診断が重要となる。(中略)血中PRL濃度が50n...

プロラクチン道、始めます!(13)

で、現在どのように考えられているのか?というと、こんな感じです。絵を借りてきました。クリックすると拡大されるかと思います。(出典はSimonneauxら、Front Neurosci 2013)青いのが視床下部にあるGnRHニューロンです。僕が「メトロノーム」と比喩している月経周期を作っている細胞ですね。で、その下の黄色?オレンジ?の細胞が、下垂体のFSH/LHを分泌する細胞です。で、その下のピンクの「Gonads」と書かれているのが性腺、...

プロラクチン道、始めます!(12)

で、ご紹介する論文がこちら。Hyperprolactinemia-induced ovarian acyclicity is reversed by kisspeptin administration.です。内容は?というと、プロラクチン自体が(視床下部からの)Gn-RHの分泌を抑制し、ゴナドトロピン(管理人注:FSH/LHのこと)の分泌不全になるのだが、このメカニズムが未だによくわかっていない。(プロラクチンが直接GnRHニューロンに作用しているかというと)GnRHニューロンはプロラクチンレセプター...

プロラクチン道、始めます!(11)

久々に「プロラクチン」の話。今までの話のまとめとして、僕は個人的には「月経周期が順調なのに、採血するとプロラクチン値が高い場合、それだけでプロラクチン値を下げてしまうのはおかしいと思っている。逆に妊娠率を下げている可能性もあるのではないか?」と思っている、という内容の話を延々としてきました。(今までの話の内容は、本ブログの左側の「カテゴリ」より「プロラクチン」を選んで下さい。)「採血してプロラクチ...

プロラクチン道、始めます!(10)

さて、今日は"高プロラクチン血症治療薬(???)"について少し勉強したいと思います。↑後で詳しく解説しますが、実は「高プロラクチン血症治療薬」というものは多分ありません。赤で太字で?をいっぱいつけたのには理由があります!まずは、昨日紹介した、アメリカ生殖医学会のHPから確認していきましょう。リンクはHyperprolactinemia (Prolactin Excess)です。今日読む部分は、5段落目の「How is Hyperprolactinemia Treated?...

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ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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