Entries

次はPCOです!(1)

先日、生殖医学会から、メールが送られてきました。「このたび会員サービスの一環として、日本生殖医学会、日本受精着床学会および日本アンドロロジー学会で共同運営をしております英文機関誌、Reproductive Medicine and Biology (RMB)の発刊お知らせメールを配信することになり、日本生殖医学会でメールアドレスをご登録頂いております会員の皆様にご案内申し上げます。」だそうです。で、その中に、医科歯科大の久保田教授が書...

プロラクチン道、始めます!(7)

ということで、ここまでをまとめます。「採血で血中プロラクチン値が高い」のと「プロラクチンのホルモン活性が高い」状態とは、必ずしもリンクしているわけではないわけです。なので、「血中プロラクチン値は高い」けど「高プロラクチン血症の症状が無い」場合、つまり、症状と採血値が乖離している場合、すべきことは疑ってかかることなわけです。この時点でいきなり投薬してしまうのはどうか?と思うわけです。何を疑うか?、ま...

プロラクチン道、始めます!(6)

で、ようやくこの論文の結論にたどり着きます。【無症候性高プロラクチン血症患者の排卵誘発時にプロラクチンは下げるべきか?】以上のことより、無症候性高プロラクチン血症の患者の多くは、マクロプロラクチン量が一定割合を占めていると考えることができるのかも知れない。ただし、マクロプロラクチン血症を全く無害なものとして扱っていいかどうかという問題が残る。例えば、(プロラクチンでのマクロプロラクチンのように)イ...

プロラクチン道、始めます!(5)

サルスベリのピンク色は真夏に映えていいですね(昨日、小金井公園で撮影)。さて、論文抄読の続き【マクロプロラクチン血症の診断】血中プロラクチン濃度の検査結果は、モノマーのプロラクチンとビッグ・ビッグ・プロラクチンを区別できていない可能性がある点に注意して解釈しなければならない。実臨床上はPEG処理法が有効であろう。PEG処理後のプロラクチン回収率が40%以下なら明らかにマクロプロラクチンが多く含まれていると...

プロラクチン道、始めます!(4)

さて、論文抄読の続き【マクロプロラクチン血症の頻度と原因】前述のごとく、単量体のプロラクチンは23kDaで、全プロラクチンの多くを占めるが、血中プロラクチンには50kDaのビッグ・プロラクチン、100kDaのビッグ・ビッグ・プロラクチンも含まれる。高プロラクチン血症だが、そのプロラクチンの多くが、生理活性の低いビッグ・ビッグ・プロラクチンである場合をマクロプロラクチン血症と呼んでいる。高プロラクチン血症だが、症状...

八丈島

そんな訳で、八丈島より戻ってきました。メール下さった皆様には、お返事が遅くなり、申し訳ございませんでした。先ほど全てお返事を送りましたので御確認下さい。さて、八丈島、個人的には「八丈島のキョン!」(←これわかる人は多分同世代です(笑))位しか知らなかったのですが(そもそも「キョン!」は空港脇の植物公園に2頭飼育されているのみでした)なかなか興味深かったです。まず何より、自然豊かですね。「東洋のハワイ...

ダイエット記録 day49

【今までのあらすじ】2013年6月1日、久々に体重計に乗ったところ、76.8kgという数字を叩き出し、あまりの自己管理のできてなさに愕然とし、6月2日より緊急ダイエットを始めております。で、7月20日の数字です。ダイエット開始より7週間経ちました。-6.6kg/7週間で、BMI=24.3まで来ました。短期目標の70kg割れまであと少しですが、意外とこういった数字の壁に跳ね返される訳です。今回も、7/20より夏休みを頂戴いたしておりまして、...

プロラクチン道、始めます!(3)

【高プロラクチンの原因】生理学的には、ストレス、食事(高蛋白食)、睡眠などでプロラクチンは上昇する。病的には下垂体腺腫と薬剤性が最も多い。(避妊用の)ピルでは、50μgのエチニルエストラジオール含有製剤で約40%の人が、35μgでは20-30%が高プロラクチン血症になる(管理人注:50μgはいわゆる中容量ピルに、35μgは低用量ピルになります)。【高プロラクチン血症で起こりうること】高プロラクチン血症では、卵胞発育が阻...

プロラクチン道、始めます!(2)

昨日の続きで、論文読み進めていきます。箇条書きで書いていきますね。【プロラクチンの生理学】プロラクチンは下垂体ホルモンで、乳汁分泌を制御し、ヒトでは30年以上前に発見された。199アミノ酸からなる23kDaの蛋白質で、その遺伝子は6番染色体上にある。遺伝子は5個のエキソンよりなり、成長ホルモンと40%の相同性がある。まあ、この辺はオタク的知識として、別段知っておく必要はないですわな。プロラクチンは主に下垂体前葉...

プロラクチン道、始めます!(1)

さて、同時進行でもう一企画始めます。内容は、というと、「月経周期が正常なのにプロラクチンが高い場合、治療すべきなのか?」について考察していきたいと思います。と言っても、もちろん僕の勝手な持論を述べるわけではありません。ちゃんと医学論文になっているものを読んでいきたいと思います。取り上げる論文は、ちょっと古いのですが、2005年のRBM onlineのこちらHyperprolactinaemia and the regular menstrual cycle in a...

AIHを極める(9)

折角「アダルトサイト」に手をあげようと思っていたのですが、今回も話があまりエロくない方向に向いてしまいそうです(笑)。堅苦しい話になってしまいそうですが、お時間あればお付き合いください。で、AIHを超音波ガイド下に行うことがどうなのか?というのは、過去にHuman Reproductionにも出ておりまして、リンクはこちらになります。Ultrasound-guided artificial insemination: a randomized controlled trial.結論から言う...

FC2ブログ

ということで、ブログ版を開始して10日が過ぎました。で、間借りをしている「FC2」というのを少し調べてみました。FC2というのは「ファンタスティック・クピ・クピ」の略なのだそうです。で、他のブログ提供会社と違い、本部がアメリカのラスベガスにあるらしい。で、そこがミソになっている。つまりブログやサイトには国内法が及ばないということになるらしい。なるほど。だからアダルトサイトが集まるのね。納得。ちょろっと覗い...

AIHを極める(8)

体験なさった方はご承知の通り、ETは超音波ガイド下に柔らかいカテーテルを用いて、出血させないように、子宮底につけないように、ものすごく繊細に行われると思います。一方、AIHはどうでしょう?ETに比べると、「荒い」というかなんというか、緊張度が「低い」イメージがありませんか?戻すものが「精子」か「胚」かの違いだけで、こんなにも「緊張感」が違っていいものでしょうか?今日ご紹介するのは、そんな内容に突っ込んだ...

AIHを極める(7)

で、昨日の記載の通り、2000年のfertility and sterilityの「10分安静」の後を追う形で、2009年のBMJに載ったのがこちら。Immobilisation versus immediate mobilisation after intrauterine insemination: randomised controlled trial.です。この論文では、「安静無し」v.s.「AIH後15分安静」でAIH3周期の累積妊娠率を出しています。【安静なし群】累積妊娠率で、1回目7.3%(14/192) 2回目12.5%(24/192) 3回目17.7%(34/192...

AIHを極める(6)

秋に楽しもうと植えていた「コスモス」が、早くも一輪だけですが咲いてしまいました。さて、少し前に、「体外受精時に、胚移植後の安静は妊娠率を低下させる」という論文を紹介しました。えっと、こちら。ET後は安静にしちゃダメ!では、AIH後はどうなのでしょう?まず、今日ご紹介するのはこちら。2000年のfertilily and sterilityです。A randomized study of the effect of 10 minutes of bed rest after intrauterine insemina...

AIHを極める(5)

家で植えていた朝顔が花を咲かせ始めました。(写真は昨日のものです。)さて続きで、(3)(4)で扱ってきた「コクラン」2010年に書かれている内容のラストです。Synchronised approach for intrauterine insemination in subfertile couples.ですね。Urinary hCG (u-hCG) versus recombinant hCG (r-hCG)No evidence of a statistically significant difference in pregnancy rates was found between u-hCG and r-hCG.ということで、...

AIHを極める(4)

ということで、前回の記載(AIHを極める(3))の要点は、LHサージ v.s. hCGでは、1回毎のAIHの成績としては、LHサージの方がいい。でも、自然のLHサージを捕まえようとすると、23%でLHサージを捕まえられずにAIHキャンセルになってしまう。その分を差し引くと、結局周期ごとの妊娠率は同点になってしまう。という内容でした。これを吟味すると、次の2つの可能性が考えられるわけです。(1)triggerが、LHで起これば妊娠率が良くて、h...

ダイエット記録 day35(5kg減量達成!)

【今までのあらすじ】2013年6月1日、久々に体重計に乗ったところ、76.8kgという数字を叩き出し、あまりの自己管理のできてなさに愕然とし、6月2日より緊急ダイエットを始めております。ということで、昨日(7月6日)の数字です。5週間にして、-5kgを達成しました。身長190cmなので・・・・(嘘です。170cmです)。BMIは、24.81!よしっ!とりあえず肥満域(BMI 25以上)を脱出しました!BMI 22は、と・・・・63.58kgだ。-8kgか。ま...

AIHを極める(3)

さて、結構本格的な内容に行きます。triggerの問題です。ややこしいので数回に分けていきます。今回は「hCG v.s. LHサージ」です。えっと、この辺の内容については、僕もHP「妊活外来へようこそ」に記載したと思います。えっと、あったあった。「自然周期-AIH」時の排卵刺激~hCG v.s. 自然排卵(LHサージ)で、natural-hCG-AIH v.s. natural-LHサージ-AIHだと、natural-LHサージ-AIHの方が結果がいい、という内容の論文を紹介いた...

AIHを極める(2)

では、昨日に引き続いて。今日は2010年のこちら。Soft versus firm catheters for intrauterine insemination.内容は、「AIH時、子宮内に入れるチューブの固さが成績に関与するか?」というものです。目的:AIHを行うときに「固い」カテーテルで行うv.s.「柔らかい」カテーテルで行う、で成績が異なるかどうかの検討結論:適合した6つの検討を総合すると、カテーテルの種類によっては、妊娠率に差は出ない。とのことです。一見柔ら...

AIHを極める(1)

本編「妊活外来へようこそ」で、もっともアクセス数が多いのが、実はAIHに関する内容です。そこで、当面、「AIHを極める」と題して、AIHへの理解を深めて参りたいと思いますのでお付き合いください。まずは、「コクラン」のAIHに関する記載を見ていきたいと思います。最初に確認するのは、2012年のこちら。Intra-uterine insemination for unexplained subfertility.です。(もしかしたら、本編「妊活外来へようこそ」で解説済みか...

そんなわけで

そんなわけで、FC2ブログをお借りして、「ブログ版」を展開していくことにしました。引き続きごひいきのほどなにとぞよろしくお願い申し上げます。(なお、本物の「ブログ」は初めてなので、少しづつ覚えていきますので、いじめないでください。)直近、「AIHを極める」と題し、当面AIH特集を展開しようかと考えております!...

Appendix

プロフィール

ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

カウンター