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Reproductive Healthの管理も自己責任の時代になりつつあるわけで(8)

次の項目は流石にちょっと飛ばしてもいいですかね(笑)。しかし、marijuanaって綴るんですね。ちょっと勉強になりましたが、この単語には、今後生涯出会わないで行きたいものです。そんなわけで、飛ばしてアルコールのところ行きます。【Alcohol(アルコール)】男性では、アルコール消費は精巣萎縮、リビドー減退、精子数減少などのネガティブな効果との関連が報告されている。アルコールと精液量には相関関係が認められている。...

Reproductive Healthの管理も自己責任の時代になりつつあるわけで(7)

続き。今日はタバコだそうです。【Cigarette smoking(喫煙)】タバコの煙には4000種類以上の化学物質が含まれており、そもそも健康に問題があることは論じるまでもない。男性の場合、非喫煙者に比べて喫煙者、または喫煙既往者は妊孕力が低下している。喫煙者では、総精子数・精子濃度・運動率・正常携帯率・精液量・受精能が低下していることが報告されている。喫煙は、精子DNA損傷も起こすことが報告されている。内分泌機能も影...

Reproductive Healthの管理も自己責任の時代になりつつあるわけで(6)

ふ~~。直近小忙しくてなかなか時間が取れず滞ってしまいました。すいません。続き。【Psychological effects(精神的影響、ストレス)】そもそも「不妊である」ということ自体が、周囲からのプレッシャー、検査・診断・治療、経済的理由などによりストレスになる。男性では、不妊治療を受ける前に2個以上の人生におけるストレスがあると精子濃度、運動率、正常形態率が低下するようだ。ストレスや抑うつはLHパルスを低下させ、テ...

Reproductive Healthの管理も自己責任の時代になりつつあるわけで(5)

続き【Impacts of diet and exercise:Exercise(運動)】適量の運動は男性には好影響のようだ。週3回以上、一回1時間の運動をする男性で、特にほとんどすべての精液検査所見で良い所見が得られるようである。しかしながら、クルーガーテストでみた良好精子形態率(管理人注:今日現在クルーガーテストが真に臨床的意義があるのかどうかは疑問の声もあるようです。この辺はまた別の機会にでも。)は、中等度の運動をする群で15.2%...

Reproductive Healthの管理も自己責任の時代になりつつあるわけで(4)

続き【Impacts of diet and exercise:Eating disorders and being underweight(摂食障害とやせ)】痩せている男性も、不妊のリスクである。BMIが正常の群に比べ、痩せの群では精子濃度が低い傾向がある。女性では、痩せで極端に体脂肪が少ないと卵巣機能不全で不妊になる。BMIが17以下では排卵障害の率が増す。また、痩せの女性は(妊娠しても)早産ぼリスクが高い。Freizingerらは、AIHを希望する不妊女性の20.7%が摂食障害を有...

Reproductive Healthの管理も自己責任の時代になりつつあるわけで(3)

続きです。【Impacts of diet and exercise:obesity(肥満)】アメリカでは、20歳以上の男性の35.5%が肥満で、肥満だと、精液検査で質が悪い状態に入る頻度が3倍高い。BMIが増せば増すほど精子濃度が低下し、運動率も低下する。肥満では、精子DNA損傷も増加する。Coronaらは、メタボリック症候群の96.5%にEDが合併すると報告している。これらは、脂肪組織が過剰に存在することによる内分泌攪乱状態によるものだと考えられている。2...

Reproductive Healthの管理も自己責任の時代になりつつあるわけで(2)

続き。今日の内容は「栄養」についてです。【Impacts of diet and exercise:Nutrition(栄養)】健康的で変化に富んだ食事を摂取することは、良好な健康状態を保つのに重要である。しかしながら、Reproductive Healthに対して特に重要なビタミンや食事も存在するようだ。男性では、炭水化物、食物繊維、葉酸、リコピンなどに富んだ食事や野菜・果物の摂取が精子の質を改善するのに効果があるとされる。過剰な活性酸素を除去する「...

Reproductive Healthの管理も自己責任の時代になりつつあるわけで(1)

疫学研究(特に観察研究)が盛んにおこなわれた結果、あらゆる面での「健康」に及ぼす因子というものが明らかになってきています。社会的にも保健衛生活動や啓蒙運動が盛んになり、結果、社会情勢も変化していますよね。いい例が喫煙。一昔前は「カッコいい」「頼りになる」「大人っぽい」といったイメージでしたが、最近では「だらしない」「自分勝手」「意志が弱い」だそうです。(手厳しい意見では、「教養がない」「品がない」...

さらに残念なことに・・・・

以前、「今年の6月の低用量ピルの血栓症での死亡例」を本HPで記載いたしました。えっと、残念ながらです。この衝撃収まらぬさなか、さらに残念なことに、2例目が報告されてしまいました・・・・。今度はなんと、10代の女の子だそうです・・・・。う~~~~ん。ヤーズ配合錠をより安全にお使いいただくために(PDFファイルです)こちらは投与1年以上のようで、いわゆる好発時期ではないですね。もちろんこれだけで即ピルと血栓症の...

コスモス@昭和記念公園

昭和記念公園(立川市)へコスモスを鑑賞しに行ってまいりました。非常に多彩な品種が植えられており、ここ数年のコスモス鑑賞は昭和記念公園に足を運んでおります。↓昭和記念公園名物となりつつある黄色いコスモスで、「イエローキャンバス」という品種だそうです。他では目にしたことが無いので、毎年このコスモスを目当てに見に行きます。↓その他にも、あまり目にしない品種が植えられております。↓陽気に誘われてのお食事中の...

「パラケルスス」と「芸文志」と

問題:次の物質のうち、毒性があるものはどれか?1.水2.酸素3.ブドウ糖4.テトロドトキシン(いわゆる「ふぐ毒」)5.コレカルシフェロール(ビタミンD)「毒性学」という学問があり、この手の問題はその分野では有名です。解答のカギは「パラケルスス」というルネサンス期のお医者さんの超有名な言葉です。「物質にはすべて毒性がある。毒性のないものはない。量のみが毒か薬かを区別する。」要するに、どんな物質でも過剰になれば...

黄体補充を頭を使って考察しよう!(3)

続き。今までの流れを復習しておくと、今年のfertility and sterility誌に載る論文によると、メタ・アナリシスの結果「hMG-AIH」では黄体補充をしたほうが良くって、「CC-AIH」では黄体補充を行っても妊娠率は上昇しない。GnRHニューロンがきちんとパルス状にGnRHを分泌できていないと黄体機能不全になる。(これは黄体期にワンポイントでE2/Pを採血しても正確に診断することは不可能である。)ということでした。ということで、「...

黄体補充を頭を使って考察しよう!(2)

では解説。黄体ホルモンの分泌は、黄体が自分で勝手に行っているのではなく、脳下垂体前葉から分泌されるゴナドトロピン(FSH/LH)の命令に従って分泌されるのでした。で、さらに、脳下垂体前葉から分泌されるゴナドトロピン(FSH/LH)は、視床下部に存在する「GnRHニューロン」が分泌するGnRHの命令に従って分泌されるのでした。で、さらに、「GnRHニューロン」から分泌されるGnRHは・・・・と繋がるのですが、今回はややこしいの...

黄体補充を頭を使って考察しよう!(1)

さて、また新企画!「黄体機能不全」を考えていきたいと思います。えっと、バックグラウンドとして黄体期中期に「黄体機能検査」と称して、ワンポイントでE2/Pを採血しても「黄体機能不全」という診断は絶対に下せない。(月経周期が順調な場合、)自然排卵周期やクロミフェン周期での黄体補充は有効性はない(と思う)。なので、ルーチーンでルトラールやらデュファストンやら内服するのは如何か?というのを解説してきました。え...

今時は・・・(等と呟く歳になってしまった。)

10月に入り、近所を散策していると、金木犀の甘い香りに誘われる。近所の神社で秋祭りが行われていたので、お参りがてら出店を散策。出店と言えば、子供のころに憧れて、清水の舞台から飛び降りる気持ちで買った真っ赤な「リンゴ飴」が思い起こされる。高級感漂う見た目に対し、味のコストパフォーマンスのあまりの悪さに、その後「二度と買うまい」と幼心に思った堅い誓いはいまだに断固実行中だ。あれからうん十年時間が流れたの...

漢方薬で注意喚起出てます!

まあ、皆さんもすでにご存じかもしれませんが、漢方薬で注意喚起が出ていますのでご注意下さい。リンク先ご参照ください。特発性腸間膜静脈硬化症(PDFファイルです)どうやら漢方薬の成分の山梔子(さんしし)というので起こる可能性があるらしいです。不妊治療の現場で使われているとすると、主に加味逍遥散でしょうかね?上行結腸に好発する、とのことですので、何かしらの水溶性成分が悪さをしているんでしょうね。リンク先で...

健康行動への介入に関する心理学的理論(4)

書いている僕自身も少し嫌になってきましたので(笑)、これで最後にしようかと思います。最後の内容は「合理的行動理論」と、その応用である「計画的行動理論」です。どちらの理論も「ヒトが何かしらの行動を起こす」為には、「行動しよう!」「やろう!」という考え(行動意図:行動をとる可能性の認知)が必要と考えるわけですが、この行動意図がどのように形成されるか?(何からできているか?)ということが説明されています...

健康行動への介入に関する心理学的理論(3)

さて、今日は、「健康信念モデル(Health Belief Model)」について解説してみたいと思います。これまた確かによく考えられていて、色々なシーンで使えます。そもそものきっかけは、アメリカでの検診から始まったそうです。無料同然の検診をやってもなかなか住人は参加してくれない。どう考えても受けたほうが得すると思われるのに。なぜだろう?この現象を社会科学的に解釈したのが「健康信念モデル」なのだそうです。例えばここ...

健康行動への介入に関する心理学的理論(2)

「理論横断モデル(transtheoretical model)」の続き行きましょう。復習すると、「今までの不健康な生活習慣から、新たに健康にいい生活に変えよう!」(難しい言葉でいうと「行動変容」)という人には5つのステージがあるのでした。無関心期(pre-contemplation)関心期(contemplation)準備期(preparation)実行期(action)維持期(maintenance)で、その人が今どのステージにいるのか?を見極めて、その時期に適したアドバ...

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プロフィール

ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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