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流産後の最適な避妊期間はどのぐらいなのか?(1)

流産後の最適な避妊期間については、2005年に何とWHOが推奨を出しています!その文章がこちら。Report of a WHO Technical Consultation on Birth Spacing(PDFです)です。リンク先のPDFの9ページ目(このPDF上は右上に「3」という数字がふられているページです)の左側の段落に「Recommendation for spacing after an abortion(流産後の避妊期間の推奨)」という段落があります。そこには、こんな風に書かれています。After a m...

流産後の最適な避妊期間はどのぐらいなのか?(予告編)

妊娠成立したものの、結果、残念ながら流産になってしまうことは決して珍しいことではありません。妊娠成分を自然なり人工的なりで排出した(させた)後、次の妊娠を考えたい訳ですが、では『次の妊娠はいつからしていいのか?』という疑問が湧くわけです。あるいは医療側から「○ヵ月避妊してくださいね」と言われることがあるかも知れませんね。どんなもんですかね?3カ月待ち位が多いんでしょうかね?半年待ちなんて言われる場合...

エストロゲンはプロテインS遺伝子の発現を抑制する(続き)

話が途中になってしまってすいませんでした。続きです。で、Down-regulation of PROS1 gene expression by 17beta-estradiol via estrogen receptor alpha (ERalpha)-Sp1 interaction recruiting receptor-interacting protein 140 and the corepressor-HDAC3 complex.です。こちらの図7をお借りしてきました。上の状態がE2(-)、下の状態がE2(+)とあります。E2はもちろん「エストラジオール」ですね。で、上のE2(-)、つまりエスト...

エストロゲンはプロテインS遺伝子の発現を抑制する

さて、今日書く内容は、正直非常に「オタッキー」(←死語?)な内容です、が、これまた個人的に非常に感心させられた論文なので、なるべく噛み砕いて書いてみたいと思います。当ブログでも、過去に何回か書きましたが、「ピルを内服している最中は血栓症を引き起こしやすくなり、場合によっては命にかかわることもあるのだ」というのが騒ぎになりました。えっと、この辺です。残念ながらさらに残念なことに・・・・ブルーレター出...

コスモス

職業柄、空調管理された室内で過ごす時間が圧倒的に長く、温度変化で季節の移り変わりをほとんど感じることができない生活を送っている僕は、花々を鑑賞することによって季節の移り変わりを感じる事が多い。水仙→福寿草→梅→桜→ツツジ→・・・・と毎年のパターンが決まっています。で、本日、少し気が早いかな?と思いつつも、コスモス目当てに昭和記念公園を散策。(台風云々と言っておるので、荒らされた後では興ざめのため)3~5...

子宮収縮と着床~その筋層内筋腫、核出した方がいいのか?(5)

ということで、子宮筋腫が子宮機能に与える影響を評価して、手術適応の有無を評価できないか?という試みのご紹介でした。子宮の蠕動運動は、今回の筋腫以外にも色々至適されているようです。例えば月経困難症(生理痛)が強いほど、月経中の蠕動運動が強く、ピル内服中の月経は蠕動運動が弱くなっているそうです。もしかしたら、蠕動運動は生理痛の一因となっているのかもしれません。また、内膜症の患者さんでは、排卵期の子宮頸...

ダイエット記録~ダイエット再開day21

【バックグラウンド】2014/8/30 68.0kgにてダイエット開始しております!【以上バックグラウンド】で、3週間が経過しました。 2014年8月30日 2014年9月20日68.0kg→63.7kg-4.3kg/21days(-6.32%)BMI=22.04僕は、身長170cmなので、BMI=22は、63.58kgです。ほぼ、ゴール・・・なのですが、今回は少し試してみたいことがあるので、もう少しだけ落としてみます。次回はBMI21台でのご報告ができるといいのですが。(いつもは、「痩...

子宮収縮と着床~その筋層内筋腫、核出した方がいいのか?(4)

ということで、黄体期に異常な子宮収縮を引き起こしてしまう筋層内筋腫は「悪」なのかもしれない、という話なわけですが、では、そうした「悪」の筋層内筋腫は手術したほうがいいのか?という話に結び付くわけですが、こちらも既に報告されています。Myomectomy decreases abnormal uterine peristalsis and increases pregnancy rate.です。以下、論旨。粘膜下筋腫は妊娠率を低下させ、漿膜下筋腫は低下させないことが判明してい...

子宮収縮と着床~その筋層内筋腫、核出した方がいいのか?(3)

では、実際の論文を見てみます。まずは、2010年のHuman Reproduction誌に掲載されていますこちら。Decreased pregnancy rate is linked to abnormal uterine peristalsis caused by intramural fibroids.です。以下、内容の論旨。妊娠率は、粘膜下筋腫では低下し、漿膜下筋腫は変化しないことは知られている。筋層内筋腫が妊娠に与える影響ははっきりしていない。筋腫の存在がなぜ妊娠率に影響を与えるのかについての理由ははっき...

子宮収縮と着床~その筋層内筋腫、核出した方がいいのか?(2)

まずは、バックグラウンドから。<子宮の蠕動運動>例えば消化管を考えてみましょう。消化管というのは、単なる「管」では無いですね。食べた物を口側→肛門側に、一方通行で輸送する能力を持っています。イメージするのはそんなに難しくないですよね。腸が「キュルキュル?にゅるにゅる?」動くイメージですね。あの運動を、"蠕動運動"なんて呼んだりします。この蠕動運動によって、腸管内容は一方通行で口側→肛門側に移動するわけ...

子宮収縮と着床~その筋層内筋腫、核出した方がいいのか?(1)

さて、今日からしばらくの間「筋腫」、しかも最も難解な「筋層内筋腫」について少し考察してみようかと思います。「私筋腫ないし」いや、ちょっと待ってください。この筋腫の考察の中に、思わぬヒントが隠されているかもしれません。筋腫持ちの方も、そうでない方も、しばしお付き合いください。子宮筋腫をお持ちの方でしばしばお見かけするパターンが、「この筋腫は手術したほうがいい」「いや、手術しないで不妊治療を先行させた...

ダイエット記録~ダイエット再開day13

【バックグラウンド】2014/8/30 68.0kgにてダイエット開始しております!【以上バックグラウンド】写真は昨日のものです。65kg切ってきました。 2014年8月30日 2014年9月12日68.0kg→64.9kg-3.1kg/13daysBMI=22.46毎年ご近所に「白い彼岸花」が咲きます。他であまり見たことが無いのですが、多分レア?...

よくある質問

不妊治療に当たっているシーンのみならず、ご結婚を控えている方、ライフプランをお考えの方、妊娠初期の方などなど、様々なシーンでよく聞かれる質問の一つに、いわゆる「ダウン症の確率」というのがあります。「(女性の)加齢に伴い、受精卵の染色体異常率は増える」というのは周知の事実ですが、結局年齢が与えるインパクトに付いて聞きたい、ということなのでしょう。お答えを示すときに、直近僕が普段使っているデーターはこ...

ご報告

HP及び本ブログ、全国どころか海外の方にもご覧いただいております。いつもご来訪いただきましてありがとうございます。本当に励みになります。一方で、現在実際に拝見させていただいている皆様にも、本ブログをご覧いただいている方もいらっしゃるので、直近の僕の動向をお伝えさせていただく場として一部利用させてください。いつもは、基本的に公の(??)内容を記載しているのですが、本日、管理人の私的な内容を記載させてい...

子宮腺筋症合併不妊(5)

最初に御紹介した子宮腺筋症合併不妊症に対する治療成績および妊娠予後の続きを読んでみたいと思います。「2.子宮腺筋症合併不妊症の治療成績」というところです。子宮腺筋症合併不妊の方の成績は先行治療なし:妊娠率 41.3%、流産率 30.3%薬物療法を先行:妊娠率 43.5%、流産率 31.7%手術療法を先行:妊娠率 41.6%、流産率 21.6%と記載されています。子宮腺筋症のうち、「腫瘤形成型」に限ると先行治療なし:妊娠率 43.0%...

ダイエット記録~ダイエット再開day7

ということで、先週よりダイエット再開いたしました。(実際に-30kgの経験がある)僕が個人的に感じている感想としては(科学的根拠があるのかどうかは知りませんが)、肝は最初の1週間だと思っています。最初の1週間、「鬼」になって「己はダイエットを行っているんだ」ということを、自らの心と体に「ガツン」と教え込む必要があると思っています。結局、自己に対する「甘え」が大敵なので、行動を強制的に習慣化させるには、「...

子宮腺筋症合併不妊(4)

そんなわけで、「子宮腺筋症が着床障害の原因となるのか?ならないのか?」については、非常に微妙なところですが、今のところ、一応「原因となりそうな感がある」という風向きと考えてよさそうな感じだ、というわけです。では、腺筋症の方が体外受精をする際、前もって何らかの対処(手術/ホルモン療法)をした方がいいのか?それともなんら処置はせずそのまま突っ込んでいっていいのか?という疑問が湧くわけです。これがまた非...

子宮腺筋症合併不妊(3)

子宮腺筋症が不妊原因になりうるとすると、「子宮因子」が考え得るわけです。つまり、メカニズムとしては、精子の輸送障害着床障害または流産惹起ですね。このうち、精子の輸送障害が不妊原因になりうると仮定するなら、原理的に「体外受精」によって解決しうることになりそうです。よって、主なる問題点は「子宮腺筋症の存在が着床障害となりうるか?/流産率を上昇させるか?」ということになりそうです。では、腺筋症は着床障害...

子宮腺筋症合併不妊(2)

まずご紹介しておきたいのは、本年(2014年)の「日本エンドメトリオーシス学会誌」に載っております、こちら。子宮腺筋症合併不妊症に対する治療成績および妊娠予後(PDFです)です。日本産科婦人科学会生殖・内分泌委員会が「子宮腺筋症合併不妊の不妊治療」について、日本全国の医療機関にアンケート調査をした結果が記載されています。「結果」の「1.子宮腺筋症合併不妊症の管理方針」というところを見てみましょう。子宮腺筋...

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プロフィール

ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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