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月経不順の不妊患者に対してどの程度の検査を行うべきなのか?(1)

「私たち不妊です」とおっしゃって、僕の前にいらっしゃって下さる方々、もちろん全員その「妊娠しない理由」はさまざまなわけです。そうした中に、明らかに「月経不順」の方がいらっしゃるわけです。PCOとか、視床下部性とか。で、この場合、こう思うわけです。まず間違いなく、この『卵胞の育たなさ』が妊娠しない理由なのだろう。逆に言えば、ちゃんと排卵誘発して、排卵さえ整えてあげられれば、街中を歩く月経周期順調な女性...

わが街、武蔵境の桜

ニュースを見ていると、全国各地より桜の便りが伝えられる季節になりました。当地武蔵境も間もなく満開となりそうな気配です。武蔵境南口駅前ロータリーを出てすぐの通りは、ご覧のようになかなか見事な桜並木でございます。昨日の日曜日、AMの診療終了後、PMの診療まで時間があったので、小金井公園を散策。多くの方がお花見を楽しんでいらっしゃいました。桜に負けじと、いろんな植物が一斉に花を咲かせております。写真は「ミツ...

ICSI反復不成功例に・・・(6)

そんなわけで、射出精液中に精子がいたとしても、ARTが反復不成功となる例のうち一部は(全員ではない!!)、精巣内精子を使用すれば解決しうるのかもしれない、その理由はDNA frangentationが射出精子>精巣内精子だからなのかもしれない、という話でした。「じゃあ、全員が最初から精巣内精子でICSIすればいいじゃん!」一見そうなりそうですが、こんな面白い論文もあります。A comparison of ejaculated and testicular sperma...

思えば中小企業ということかね?

ということで、開院1か月が過ぎました。当初目的としていた、ご夫婦で僕の前に座って頂くことこの為、~20時まで+週末診療を行うこと不妊のみではなく、周辺疾患もきちんと診療すること(特に性機能障害/月経障害)体外受精を極力安く行うこと地域の医療機関として、周辺にお住いの方で、僕の守備範囲内の診療はすべて対応することなどは、スタッフさんたちのご協力にも恵まれ、今のところ達成できていると自己評価しており、ま...

ピルについて

ピルについて、2013年に大騒ぎになりました。本ブログでも、その当時何度か触れました。残念ながらさらに残念なことに・・・・ブルーレター出ました。ご存じない方もいらっしゃるかもしれませんので、簡単に復習しておくと、低用量ピルを内服している最中は血栓症を発症するリスクが上昇するのですが、その血栓症による可能性がある死亡例が相次いで起こり、社会問題化したのですね。ピルは、上手に使うと女性のQOLを著しく上昇さ...

ICSI反復不成功例に・・・(5)

では、この論文の考察行ってみたいと思います。報告した4症例から考えると、たとえ射出精液中に精子が存在していたとしても、精巣内精子を使用したほうがいいケースが存在すると考えられる。今回の4症例に共通していたのは、射出精子によるICSIの結果、胚の質がpoorである周期が複数回続いている点である。男性不妊の一部には、射出精子によるICSIで治療するのが困難な病態が存在するのかもしれない。精子へのダメージは、精子が...

ICSI反復不成功例に・・・(4)

〔症例4〕夫34才、妻29才の6年間の原発性不妊カップル。妻はBMI 37.6と肥満で、PCOである。夫は無射精+無精液症で、電気射精での精液検査は高度乏精子症で、ほとんど運動精子を認めない状態であった。夫婦は4周期のICSIをtryしていたが結果は出ていなかった。5周期目は、精巣内精子を使用する方針となった。GnRHアンタゴニスト法にて8個採卵し、TESA-ICSIを行い2PN3個、これらをday3で3個ETし、DD twin(2羊膜性2絨毛膜性双...

ICSI反復不成功例に・・・(3)

ぶつ切りになってしまってすいませんICSI反復不成功例に・・・(1)ICSI反復不成功例に・・・(2)の続きのシリーズです。〔症例3〕症例3は夫34才、妻29才の7年間の男性因子による原発性不妊。妻の方には特段の問題はない。夫の精液検査で、精液量2.2ml、精子濃度20万/mlで、運動精子はほとんど認められなかった。夫はFSHが13.1と多少上昇しており、軽度の精索静脈瘤を認めた。現在までに8周期の顕微授精を受けていたが、妊娠には至っ...

第一回勉強会終了しました!

多くの皆様にご参加いただきました第一回勉強会、終了しました。(貧乏クリニックなので)お金をかけられずに申し訳ありませんでした。ネットに向かって書き込むのは、闇に向かって球を投げているような感じなのですが、その闇の向こうでこんなにも数多くの方々にご覧いただけていると認識させていただき、多少緊張しました。そんなわけで、所詮不妊治療というのは、ご主人様にお出しいただく精子+奥様にお出しいただく卵子をどう...

東京都の現地調査終了!

昨日、当院開院1か月を迎えました。なかなか難しそうな方々にも複数ご来院いただき、文献をひっくり返す日常に戻りつつあり、あれこれと頭を抱え思いを巡らせる、医者としては有意義な日常が大分戻ってきました。まあ、この過程が医者としての醍醐味であるわけです。さて、施設として・個人として、直近も生殖専門医、母体保護法指定医・医療機関などなどいろいろな指定・認定を受けるべく動いているわけですが、いよいよその流れ...

第一回勉強会告知(最終)

そんなわけで3月14日に第1回不妊治療勉強会を行います。内容は、不妊治療勉強会についてをご参照ください。多くの方にメール頂戴いたしました。メール頂戴した方には、明日にでも詳細をメールいたします。で、収容人数はある程度どうにでもなるそうなので、当日参加も歓迎です(万一キャパシティーオーバーの際はお許し下さい)。場所は境南コミュニティセンターで、18:30~です。で、一つだけお願いが。まあ、みなさん分別ある大...

卵胞発育数が少ない場合、ARTに利点はあるのか?

体外受精に際し、排卵誘発が行われることは多いわけですが、発育卵胞数が少ない場合もあるわけです。そんな場合、ART続行した場合とAIHに切り替えた場合の結果を検討した論文が2013年のfertility and sterilityに載っていますので、こちらを読んでみたいと思います。In vitro fertilization versus conversion to intrauterine insemination in the setting of three or fewer follicles: how should patients proceed when follic...

やりたかったこと(2)

ということで当院、日本産科婦人科学会の承認を得て体外受精・顕微授精の実施は可能となっており、現在、東京都の助成金指定医療機関の指定手続きを頑張っております。目標は、明日、書類提出となっております。お待たせいたしまして誠に申し訳ございません。で、クリニックのHPの方にも載せられる状況になりましたので、「準備中」だったページ、アップしてもらいました。体外受精・顕微授精で、これが僕の最もやりたかったことで...

ICSI反復不成功例に・・・(2)

〔症例2〕症例2は、夫35才、妻30歳の重度な男性因子。妻は、別の男性と2度の中絶歴がある。夫の精液検査所見は、精液量5.1ml、精子濃度200万/ml、運動率10%で、超音波および理学所見は特記すべきことを認めなかった。現在までに6周期の新鮮胚移植と1周期の凍結胚移植の不妊治療歴があるが、いずれも妊娠には至っていない。さらに2回、ショート法で治療を行ってみたが、妊娠には至らなかった。最初の周期は採卵数7個、6個のMⅡ卵にIC...

不妊治療勉強会について

ということで、来る3/14(土)に第1回「不妊治療勉強会」を開催いたします。パンフレットを作ってみましたので、見てみてください。不妊治療勉強会のお知らせ(PDFファイルです)内容的には、もっとも妊娠率を上げる性交渉の持ち方は?性交渉は積極的に持つべき時期と持たないほうがいい時期がある。理想の性交渉が持てない場合はどのような対応手段があるのか?自然妊娠の可否を決定する最たる因子は何か?「精子」と「卵子」は出...

エヴァおた

拝見させていただいている方が「プレゼント」を持ってきてくださいました。「今年は2015年なので、気になって買ってきちゃいました。」「もっとそれらしい物を買ってこようと思ったんですけど、先生が持っていると『マッド・サイエンティスト』っぽくなってしまうので」などなど。最初は何の話なのか???状態でしたが・・・。おお!そういえばそうだね。2015年といえば、第三使徒「サキエル」が襲来した年ではありませんか!(←...

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プロフィール

ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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