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排卵誘発としてのレトロゾール(フェマーラ)のエビデンス(4)

続き。

【Letrozole for OI for IUI:人工授精時の排卵誘発としてのレトロゾール】
  • レトロゾールは人工受精時の過排卵誘発としても使用されてきた。
  • Abu Hashimらは、軽度子宮内膜症患者136人を対象にした、レトロゾール-人工授精 v.s. クロミフェン-人工授精を報告しており、臨床的妊娠率、累積妊娠率、流産率、出生率は同等であったと報告している。
  • Badawyらは、原因不明不妊280組に対し、クロミフェン100mg-人工授精 v.s. レトロゾール5mg-人工授精で検討している。その結果も臨床成績は同等で、レトロゾールがクロミフェン以上の効果があるというわけでは無かった。
  • ここ10年で、15件ほどのこうした報告があるが、大体レトロゾールとクロミフェンの効果は同等といった状況で、クロミフェン以上の効果があるというわけではなさそうである。

【Letrozole in Ovarian Stimulation for IVF/ICSI:ART時の排卵誘発としてのレトロゾール】
  • レトロゾールはART時の排卵誘発としても用いられてきた。
  • そもそもの発想は低刺激周期での着床率が改善するのではないか?という考えのもとに使われてきた。
  • ART周期では、主に2つの使われ方が報告されている。
    • 排卵誘発目的
    • OHSS回避目的
    である。
  • 2012年までに7件の排卵誘発での検討がある。そのうち、2006年のVerpoestらの報告では、卵巣予備能が正常な例を対象に、排卵誘発時の検討が行われている。
  • その結果、着床率、妊娠継続率は高かったが、有意差は無く、それは、検討症例数の少なさに起因する。(管理人注:この論文はアンタゴニスト法での誘発時にrFSHのみ v.s. レトロゾール+rFSHで検討しています。両方とも、検討症例が10人で、妊娠率が20% v.s. 50%とかなので、確かに少なすぎますね。)


ということで、PCO以外での排卵誘発に関してでした。
この辺の結果では、そんなわけで、クロミフェンとほぼ同等という状況のようですね。
勝っているか?というと、そこまでは望みすぎ、というのが現状なのでしょうね。
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Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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