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排卵誘発としてのレトロゾール(フェマーラ)のエビデンス(7)

さて、年末に向けて、「排卵誘発剤としてのアロマターゼ阻害剤」について触れてきました。
今日で一旦この内容お終いにしようかと思います。
今日の内容は、(3)でも少し出て来た「アナストロゾール(アリミデックス) v.s. レトロゾール(フェマーラ)」についての論文です。
リンクはこちら。です。

内容は、というと、
「クロミフェン抵抗性PCO患者さんに対するアナストロゾールv.s.レトロゾールどっちがいいか?」
という、アロマターゼ阻害剤同士の決戦ということですね。
  • 「クロミフェン抵抗性」は、クロミフェン100mgで5日間誘発しても、2~3回無排卵の場合か、hCG使用時に内膜が薄い(5mm以下)場合と定義。
  • 【レトロゾール群】day3~レトロゾール2.5mgを5日間(111人295周期)
  • 【アナストロゾール群】day3~アナストロゾール1mgを5日間(109人279周期)
  • 発育卵胞数はアナストロゾール群で優位に多かった。
  • hCG投与時の子宮内膜厚もアナストロゾール群で優位に厚かった。
  • 排卵率はレトロゾール群62%(183/295周期)、アナストロゾール群63.4%(177/279周期)で、両群間に差はなかった。
  • 妊娠率はレトロゾール群12.2%(36/295周期)、アナストロゾール群15.1%(42/279周期)で、両群間に差はなかった。
  • 今回の我々の結果では、排卵率・妊娠率は有意差なし、排卵数・内膜厚はアナストロゾールの方が有意となった。
  • しかしながら、過去には、トータル40人という少ない症例での報告ではあるが、レトロゾールの方が有意であったという報告もみられる。

ということで、この論文では、妊娠率は有意差無しもアナストロゾールかな?という感じの書き方ですが、逆の報告もあるようですね。
結局のところ、アナストロゾールv.s.レトロゾールもそうですが、排卵誘発という視点で見た場合、1mg v.s. 2.5mgという設定が本当にいいのか?という部分もあるわけです。
それこそレトロゾール2.5mg v.s. 7.5mgとかあるのかしら?
etc etcとやり始めると終わらなくなってしまいますので、「排卵誘発でのアロマターゼ阻害剤」の話、この辺でお開きにしようかと思います。

では、引き続き、「男性不妊に対するアロマターゼ阻害剤」やりましょうか?
これも結構ホットで非常に面白いのですが。
・・・・・需要ないかな?

ま、考えておきます。お楽しみに。
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Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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