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女性性機能障害を考察してみる(2)

で、不妊治療の現場では、ま、別に女性に限らず、男性性機能障害(勃起障害・射精障害)も、結局AIHなどの生殖補助医療になってしまうシーンが多い訳です。
ま、それでもいいのかも知れないのですが、できれば性交渉による妊娠にこだわりたい訳で・・・(ま、僕の個人的こだわりなのかも知れませんが・・・)。
少し話を続けてみます。


そんなわけで、特に女性性機能障害では、

性欲低下→興奮障害/オーガズム障害/性交時痛→性欲低下→興奮障害/オーガズム障害/性交時痛→性欲低下→・・・・

悪循環のループに入っていると捉えるわけです。
このループをどこかで断ち切ることを考えるわけですね。
で、まず、性欲低下(Hypoactive Sexual Desire Disorder)をなんとかしよう、と考えたい訳です。

で、女性の性欲というのは何により支配されていると考えられているか?というのを認識すると、多少戦略的に有用です。
生殖内分泌学的には実は男性ホルモンだと考えられています。
女性ホルモンでは無いところがミソです(よく誤解されやすいのですが、この認識を間違えると逆効果になることがあるので注意が必要です)。

例えば、初経前でも、男の子に性的魅力を感じた御記憶はございませんか?
成長の過程で8歳ごろから副腎からDHEASが分泌されるようになり、これがテストステロンに変換されて性欲の出現に一役買っているそうです。

で、生殖年齢期は、もちろん卵巣からですね。
で、卵巣からのテストステロン分泌はLHによりコントロールされていますので、LHサージに反応して一過性に上昇します
実によくできていますね。
そうなんです。排卵にピタリと合わせて、テストステロンのピークを作っているわけです。
つまり、排卵に合わせて性欲のピークが来るようにできているわけです。

いやあ、神様は実にうまいメカニズムをここにも用意してあるわけです。
気が効いてるね!

で、更年期以降は、卵巣からも副腎からもテストステロン/DHEASの分泌が低下してきて、性欲低下が起こるとされています。

そんなわけで、女性の「性欲」は「男性ホルモン」によって支配されていると考えられています
ちなみに女性ホルモンの枯渇は腟粘膜の委縮を引き起こし、その結果起こる興奮障害/性交時痛が間接的に性欲低下の原因になると考えられています。
あくまでも間接的

そんなわけで、内分泌学的に考えると、女性には月経周期により性欲の程度も変化していると考えられます。
「排卵期」特に「LHサージ後」は悪循環ループを断ち切るチャンスでもあります。
不妊治療を行っている時は、当然この時期を捕まえている訳で、実は最大のチャンスと捉えることもできます。
「行動を起こすなら、まず排卵期」
これ、使ってみて下さい。
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ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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