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女性性機能障害を考察してみる(5)

今日はちょっとわき道にそれて、番外編。
都市伝説的に語られる、いわゆる「女性版バイアグラ」(←そもそも言葉の使い方がおかしい)を医学的に検証してみたいと思います。

まず、それこそPDE-5阻害剤そのものですが、これは、昨日書いた通りで、「効果あり」とする報告も、「効果なし」とする報告もあり、一定の結論には達してない状況でいいと思います。
ということで、検討は行われていますが、有効性がある、というエビデンスはない、という状況でしょうか。

で、都市伝説的には「濡れ薬」として超有名な(?)某抗真菌剤ですが、そもそも検討された医学論文が一つも見当たりませんでした。
(僕の調べた限りでは。もしあったら教えてください。調べてみます。)
なので、医学的には流石に却下と考えていいと思います。

で、フリバンセリンは確かに時々医学論文で目にします。
これが一番近いのかもしれませんが、今のところ認可は却下されています。
えっと、ご存じない方のために一応解説しておきますと、某ドイツの有名製薬会社が開発した「催淫剤」です。
そもそもは、抗うつ剤として開発されたそうですが、抗うつ剤としては失格レベルだったそうです。
ところがその副作用として性欲増進作用があるのでは?という話になり、現在に至ります。
FDAでは、一度却下されていますが、たしかつい最近、再審査を請求して、再審査が開始される、という話をどこかで見ました。
(ちがったかな?)
そんなわけで、少なくとも直近すぐにどうこう、ということはなさそうです。の最後にある通り、

Completion of studies of nonhormonal FSD therapies and safety studies of testosterone may result in regulatory approval of such products for the treatment of FSD in the near future.

といった状況で、残念ながらこれらは今日現在、都市伝説の域を超えてはいないようです。
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ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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