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PALM-COEIN

研修医の頃、オーベン(上司)に色々教えてもらうわけです。
例えば、「不正性器出血の患者さんの診方」とか「腹痛の患者さんの診方」とか。

そもそもは、手術の前に行う検査、つまり、採血・レントゲン・心電図・呼吸機能4つをまとめて「オペ前一式(おぺぜんいっしき)」というのですが(この言葉は多分全国共通じゃないですかね?いわゆる「業界用語」ってやつですね。)、当時の僕を指導してくれたオーベンが、この言葉をもじって、「出血一式」とか「腹痛一式」などと言って、やるべき検査、見逃しちゃいけない診断を落ちが無いようにチェックリスト的にまとめてくれていました。
これが習慣として身についていて、基本的に今でもその流れに準じて診察に当たっているわけです。

で、2011年にFIGO(世界産婦人科連合)がこの「出血一式」を作ってくれました。
それが「PALM-COEIN」です。
P=polyp(ポリープ)
A=Adenomyosis(子宮腺筋症)
L=Leiomyoma(子宮筋腫)
M=Malignancy and hyperplasia(癌および前がん病変)
C=Coagulopathy(血液凝固異常)
O=Ovulatory dysfunction(排卵異常)
E=Endometrial(子宮内膜性)
I=Iatrogenic(医原性)
N=Not yet classified(分類不能)
の各々頭文字が取ってあります。
で、基本的に「PALM」が器質性出血、「COELN」が機能性出血になるようになっているそうです。
上手にできています。
で、例えば、子宮腺筋症+子宮内膜ポリープがあって、過多月経+不正性器出血がある場合などは
P1A1L0M0-C0O0E0I0N0
と記載するそうです。
なかなかよくできた「出血一式」です。
最近僕もなるべくこの記載をするように心がけています。


P.S.
本日、「高プロラクチン血症(3)」アップしました。
こちらでやっていた「プロラクチン道、始めます!」の(1)ー(7)のコピペです。
よろしかったらご参照ください。
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Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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