Entries

クロミフェンの復習(5)

【Treatment Regimens:使用法】
  • Stanadrd Therapy:標準治療
    • 月経周期day2-5より5日間の経口投与(管理人注:あくまでもこの論文はアメリカのものです)
    • day2からでも、day5からでも、内服開始時期による排卵率、妊娠率に大きな差はありません。
    • 排卵するのに必要な投与量は、基本的には体重により影響を受けるのですが、前もって投与量を予測する方法はありません。
    • 結局、個々に、排卵を起こす最低量を決めていくことになります。
    • 典型的には、50mg/dayから始めて、排卵が起きないようなら、徐々に投与量を増やしていきます。
    • 50mg/day~250mg/dayが標準的な量ですが、FDAは100mg/dayより多い量の使用は認可していません。
    • 小柄な女性には、25mg/dayや12.5mg/dayなども考慮する価値があります。
    • 52%が50mg/dayで排卵します。
    • 50mg/dayで排卵しない場合、50mg/dayずつ使用量を増やすことで、100mg/dayで22%、150mg/dayで12%、200mg/dayで7%、250mg/dayで5%が排卵します。
    • 無排卵周期女性がクロミフェンで排卵するようになり、3ヵ月での累積妊娠率は、50mg/dayの場合50%、100mg/dayの場合45%、150mg/dayの場合33%で、6ヵ月での累積妊娠率は、50mg/dayの場合62%、100mg/dayの場合66%、150mg/dayの場合38%でした。
    • クロミフェンで排卵するようになった場合、妊娠成立しやすいのは最初の3~6周期で、6周期を超えての使用は基本的には推奨されない。
  • Alternative Treatment Regimens:応用的処方
    • 標準投与(day2-5より5日間の経口投与)で効果が出ない場合、いくつかの応用的な投与法がある。
    • 5日間投与を7-8日間に延長する方法を支持する報告がある。
    • また、day14-21からもう一度、より高用量のクロミフェンを投与する方法もある。

そんなわけで、排卵はするけどギリギリの少ない量を見つけに行くわけです。
御存知の通り、クロミフェンは頚管粘液/子宮内膜への悪影響があるので、少ないに越したことはないわけで、ギリギリのところを極めたい訳です。
僕もよく、PCOの方で100mg/dayでやっとコントロール付いた方で、75mg/day(1.5錠)とか87.5mg/day(1.75錠)とかこだわるのですが、
3ヵ月での累積妊娠率:50mg/dayの場合50%、100mg/dayの場合45%、150mg/dayの場合33%
6ヵ月での累積妊娠率:50mg/dayの場合62%、100mg/dayの場合66%、150mg/dayの場合38%
(6ヵ月の50mgと100mgのところは見なかったことにしてください・・・・)
そういうことです。
どうですか?
え?あまり変わらない?
1%への努力ですよ!1%の!
気持ちが大事です。
「2錠内服で排卵するようになったからいいや!」
では無く、
「なんとかして、1.5錠でも育つようにできないか?」
ですよ!
obese PCOなら、ダイエットさぼっちゃダメとかね。

でも、dose downして(量を下げて)、次の周期排卵し無くなっちゃうのが怖いので、勇気がいるのですが。

こんな感じでPCOの方のクロミフェン量コントロールも、患者さんにもきちんと状況理解してもらって、一緒にやるとなかなか奥が深いものです、し、何より、生涯健康にも好ましい訳です。
(「妊娠さえすればいい」という発想では、なんか寂しいじゃないですか。)
スポンサーサイト
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://dokumotti.blog.fc2.com/tb.php/154-ed5f5f62

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

プロフィール

ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

カウンター