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なんだか取材の依頼が来たよ(4)

・・・・・どうやら、大真面目にこの辺の問題に取り組んでいるジャーナリストさんっぽいです。
のちのち「カミングアウト」したらご紹介したいと思いますが、真面目にそっち方面の本も書かれてらっしゃる方のようです。
何となく、『味方』っぽい空気を感じます。
・・・・失礼な対応をしてしまったかもしれません。

僕は僕自身のプロフィールでご紹介した通り、自身不妊体験があり、『追い詰められていく』嫁さんの姿を直に見て来た経緯があるので、『不妊ビジネス』がとにかく嫌いなのです。

まあ、そうは言っても、所詮、僕もそれでメシを食ってるのは確かなので、偉そうなことは言えないのですが(笑)。
お小遣い○万円/月(一桁真ん中辺。競馬でいうと黄色)は増えないのです。しかも余るし。ユニクロだし。ペーパードライバーだし(おかげで金色!)。許して下さい。
世間は景気いいみたいなので、便乗して僕も小遣い値上げ交渉しようかな?
でも上がっても、あんまり使い道無いんですよね。
・・・・なんか悲しくなってきたorz。

ま、いいや。
勉強しましょう。

えっと、今日は、男性編行っておきましょう。
まずはコクラン。2011年が最新です。です。
BACKGROUND: Between 30% to 80% of male subfertility cases are considered to be due to the damaging effects of oxidative stress on sperm. Oral supplementation with antioxidants may improve sperm quality by reducing oxidative stress.
背景: ・・(略)・・。抗酸化剤の経口投与は、酸化ストレスを軽減し、精子の質を改善させるかもしれない。

AUTHORS' CONCLUSIONS: The evidence suggests that antioxidant supplementation in subfertile males may improve the outcomes of live birth and pregnancy rate for subfertile couples undergoing ART cycles. Further head to head comparisons are necessary to identify the superiority of one antioxidant over another.
著者の結論:男性不妊患者への抗酸化サプリメントは、ART周期の不妊カップルの出産率、妊娠率を改善するのかも知れない。・・(略)・・。

で、コクランはmayですね。

アメリカは?というと、ちょい古いですが、2008年でです。
A small number of uncontrolled or poorly controlled studies has suggested that antioxydant vitamin supplementation may reduce sperm DNA damage. However, a definitive effect of antioxydants on semen parameters or reproductive outcomes has not been shown.

こちらもmay。
しかも、後半に「However」が付いていて「抗酸化療法の精液検査所見、あるいは妊娠率に与える影響の確定的な効果はわかっていない」とありますね。

ヨーロッパの泌尿器科学会のガイドラインは2013年でこちら。

A wide variety of empirical drug treatments of idiopathic male infertility have been used; however, there is little scientific evidence for an empirical approach. Androgens, hCG/human menopausal gonadotrophin, bromocriptine, alpha-blockers, systemic corticosteroids and magnesium supplementation are not effective in the treatment of OAT syndrome. Follicle-stimulating hormone and anti-oestrogens in combination with testosterone might be beneficial in a selection of patients. A Cochrane analysis showed that men taking oral antioxidants had an associated statistically significant increase in live birth rate when compared with men taking the control. No studies reported harmful side effects from the antioxidant therapy used. The evidence suggests that antioxidant supplementation in subfertile males may improve the outcomes of live birth and pregnancy rate for subfertile couples undergoing ART cycles. Further head-to-head comparisons are necessary to identify the superiority of one antioxidant over another.
特発性男性不妊に対し、多くの経験的な薬物療法がおこなわれてきたが、ほとんど科学的なエビデンスが無い。
男性ホルモン、hCG/hMG、ブロモクリプチン、αブロッカー、ステロイド、マグネシウムはOAT症候群の治療に効果はない。
限られた症例では男性ホルモン+FSH/クロミフェンが有効なのかも知れない。コクランには抗酸化サプリメントを内服している男性ではコントロール群に比べ出生率が有意に上昇することが記載されている。抗酸化サプリメント療法では特に有害事象は報告されていない。よって、男性不妊症例に対する抗酸化サプリメントは、ART周期での妊娠率・出生率を改善するのかも知れない。今後は何をどのくらい摂取すればいいのかの検討が必要である。

コクランを取り上げていますね。
その前に、いわゆる「経験的療法」としてホルモン療法がやり玉になっています。
「変なホルモン剤使う位なら、抗酸化サプリメントの方がよっぽどいいぜ!何せ副作用がないからね。」
「でも何をどの位飲めばいいのかは解らないけどね」
といったスタンスのようです。

なので、男性に対しては、「anti-oxidant」は「may」ですね。
ただし、エビデンスとして確定、までは行っておらず、何をどの位飲めばいいのかも定まっていない、という状況ですね。
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ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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