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子宮内容除去術と「薄い内膜」(3)

では続き。

【Methods and Results】
  • 我々(この論文の筆者の先生はイスラエルの人)の施設で2004-2007年にARTの治療に当たった1405人中13人が子宮内膜が7mm以下の「内膜が厚くならない」状態であった。
  • 子宮鏡では、9人は異常所見は無く、4人に軽度の癒着を認め、癒着を剥離した。
  • 13人中10人に1回以上の子宮内容除去術の既往があり、うち6人は2回以上の既往があった。
  • 子宮内容除去術の適応は人工妊娠中絶か流産手術であった。
  • この13人の患者のARTは、以下のどれかで行われた。
    • HRT周期での融解胚移植
    • hMGでの排卵誘発(新鮮周期または融解胚移植)
    • hMG+エストロゲン
    • hMG+低用量アスピリン
    • シルデナフィル(バイアグラ)併用
    • 自然周期
  • このいずれかの方法で99治療周期が試みられ、22周期で内膜が7mm以上になった。
  • (新鮮なり凍結なりの)ETは49周期行われた。
  • 臨床妊娠は11周期で、そのうち8周期が子宮内膜が7mm以上の周期であった。
  • 胚移植当たりの妊娠率は、22%(11/49)で、治療周期当たりの妊娠率は11%(1/99)であった。
  • 内膜厚が7mm以上の周期では、胚移植当たりの妊娠率は36.4%(8/22)で、7mm未満の場合は11.1%(3/27)であった。
  • もっとも内膜が薄かったのは6.8mmで、この例で出産まで至ったが、他の10例は挙児に至らなかった(8例が流産し、2例が奇形のため中絶になった)

んんんん。厳しい結果ですね。
次回、この論文のDiscussionに行きます。
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ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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