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子宮内容除去術と「薄い内膜」(4)

【Discussion】
  • 今回の検討では、子宮内膜の薄かった13人のうち、10人が「子宮内容除去術」を受けたことがあり、さらに6人は2回以上受けたことがある点である。
  • 「子宮内容除去術」後の着床障害の原因としては、子宮内腔癒着がよく言われる。(管理人注:アッシャーマン症候群と言います)
  • 今回のこの検討のみでは、「子宮内容除去術」が子宮内膜に実際に障害を及ぼしているのか?については結論できない。
  • ただし、今回の検討からは、「子宮内容除去術」が一方ではアッシャーマン症候群の、一方では薄い内膜の原因になっている可能性も否定できない。
  • まして、発生頻度がどの位なのか論じることはできないが、「子宮内容除去術」が、その後の妊孕性に影響を及ぼす可能性を念頭に置き、対処されるべきであろう。
  • 手術の際には、年齢や今後の挙児希望に配慮する必要がある。
  • ポリープは全面掻爬ではなく、子宮鏡下で行われるほうがいいのかもしれない。

他にも色々書かれているのですが、この先生たちの最も言いたいのがこの内容だと思われます。

つい1-2年前も、僕の数年後輩の先生が研修医に指導するとき、
「『カリカリ』にして、rest(遺残)を残すな!」
と指導しているシーンに出くわしました。

子宮内容除去術と「薄い内膜」(1)」でも書いた通り、僕も正直、ARTクリニックに修行に出るまで知りませんでした。
「ああ、僕も昔はそうしていたなぁ」
と昔の自分を見ているようでした。

どれが本当に正解なのか?そんなわけで「エビデンス」と呼べるものはないと思います。
でも、子宮内膜に「愛護的に」接しておいて損はないかな?と思う今日この頃なわけです。

「子宮内容除去術」は、研修医の先生が最初に教わる手技だ、とも書きました。
でも僕は、自分が診させていただいている患者さんが残念ながら流産になってしまった場合、必ず自ら処置をさせていただきます。
他人にお願いすることは基本的にしていません。
この年になっても研修医の先生たちと同じ手術を自らやっているのは、そんなわけでこの辺のこだわりがあるからなのです。
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Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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