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子宮頸がん検診リコメンデーション(8)

続き。
HPV-DNA検査はそんなわけで2通りあるわけです。
各々、何のシーンで使うのか?知恵を絞って使い分けるわけです。

【HPV-DNA一括検査】
何番かはわからないけど、とにかくハイリスクHPVがいる(陽性) or いない(陰性)」という検査でした。
使うシーンとしては次の3通りが考えられます。

(1)ASC-USトリアージ(保険収載あり)
細胞診でASC-US(つまりLISL疑い)だった場合、この時点ではあくまでまだ「疑い」なわけです。
この時点でLSILの原因となるHPVがいるのかどうか?をチェックしてしまおう、という発想なわけですね。
で、もしHPVが陽性だったら、その先の精密検査に進みましょう、で、HPV陰性だったら、また一年後に再検査しましょう、といった感じです。
賢い使い方ですよね。

ちなみに、細胞診がASC-USだった場合、
推奨1:ASC-USトリアージでHPV-DNA一括検査
推奨2:6か月以内に細胞診再検査
推奨3:直ちに精密検査(コルポスコピー+生検)
とされています。
(出典:日本産婦人科医会 研修ノートNo.90)

(2)併用検診(そもそも検診時に細胞診+HPV-DNA一括検査をやってしまう)(保険収載なし)
「どっちかで引っかかる」確率が上がるわけで、見落としが減るわけですね。
また、逆にどちらも陰性-陰性だった場合は検診間隔を空けることも考慮できるわけです。

(3)円錐切除後の経過観察目的(保険収載なし)
円錐切除後の遺残病変の有無/再発の早期発見/受診間隔の決定に用いよう、というわけです。

【HPV-DNAタイピング検査】
○番のHPVに感染している」というのを調べるわけです。
現在はCIN1/2である、と組織診で確定している場合のみ保険適応です。
「○番」まで調べて、何かいいことがあるのか?というと、ハイリスクHPVの中にも、比較的「おとなしい」奴から、比較的「たちの悪い」奴までいるのではないか?という考えがあるからです。
カルチ屋(婦人科癌を専門にしている先生達)は、口癖のように「16番18番」と言います。
これらが「要注意2大HPV」なのだそうです。

前出「日本産婦人科医会」は「16/18/31/33/35/45/52/58」の8つと「その他」で分類しているようです。

但し、今の所、世界的コンセンサスには至ってはいないようです。
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Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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