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正しくオナニーするって、マジで大事(1)

人間も所詮動物というか生物である以上、「生殖を行う」「子孫を残す」という行為は必要であり、「本能」と呼ばれているわけです。
他の種の生物を見ていると、結構な割合で「生殖を行う」為に努力していますわな。
また、ルールはあるのでしょうが、我々よりはよっぽど「気ままに」生殖行為が行えているように見えます。

でも、(残念ながら?)我々人類は彼らのように「気ままに」生殖行為は行えないわけです。
街中歩いていて、好みの異性がいたとして、そのまま生殖行為に突入したら、もれなくお巡りさんのお世話になってしまうわけです。
また、パートナーも、残念ながら(?)いいか悪いか通常一人しか選べない状況になっており、大多数はこのルールに則っているわけです。

「理性」という言葉で片付けられていますが、そんなわけで我々人類は、動物としてそもそも備わっている能力に比べ、実際の生殖行動を行える機会は、おそらくはるかに少ないですわな。
即ち、現代社会の秩序の中で生きるためには、動物として備わっている「性欲」という能力を「押し殺して」生きて行かねばならないわけです。
逆にいうと、現代社会の秩序は個々の性欲を押し殺すことを要求します。

そうした現状から、我々(の多く)は、自らの性欲をコントロールする手段としてマスターベーション(オナニー)を用いるわけですね。
当然ですが、節度を持って行っていく分には決して悪いことではないです、というか、正常な社会生活を行っていくうえで必要なことなのです。

箸の持ち方、鉛筆の持ち方、はさみの渡し方etc etc、日常生活に必要な行為というのは誰かが熱心に教えてくれて、「正しい」とされる方法を教育してくれるわけですが、こと「オナニー」に関しては、日常生活に必要な行為なのに、「正しい」とされる方法を誰も教えてはくれません。
箸の持ち方、鉛筆の持ち方なんか、あれほど熱心に教わるのにもかかわらず、怪しい人は沢山いますよね。
誰も教えてくれない「オナニー」なんか、もっと「個性的」になる人が多くいるのも当然なわけです。

「オナニー」がある程度「個性的」であっても、日常生活に触るケースは多くはないわけですが、一部「個性的」ゆえに生活に触るようになるケースがあります。
そんなケースをしばし考察してまいりたいと思います。
まず男性から。

腟内射精障害という状態があります。
オナニーで射精することはできる。勃起障害はないので、女性の腟内に挿入することもできる。でもいつまでたってもイケない(腟内で射精まで至らない)、というパターンです。
この一番大きな理由が、ちょっとだけ個性的なオナニー法にあると考えられています。

男性のオナニーの方法で「推奨されている(?)」のは、「スラスト運動による用手法」です。
ただし、誰も教えてくれない。
自らこの手法に到達しなければならない。
「みんながこの方法」にはならないわけです。
箸/鉛筆ですらならないのに、なるはずがありません。

典型的なのは、「床オナ」「壁オナ」と(ネット上で)呼ばれている方法です。
壁とか床に押し付けてオナニーする方法ですね。
「Push法」と言います。
あるいは「スラスト運動」でも、強烈に握力が強い場合など。
これらの場合は「イクための閾値」が高くなり過ぎて、(それに比べると)腟内挿入で得られるマイルドな刺激では足りなくなってしまうわけです。

他には「足ピン」と呼ばれている方法(というか体勢)など、「ある一定の体勢じゃないとイケない」状態になってる方もいらっしゃいます。
性交渉時には、その体勢が取れないのでイケない。

などなど、やや特徴的なオナニーをするパターンの方が6~7割だそうです。
(あとは「心理的」とされていて、「一人じゃないと集中できなくてイケない」とか。ちなみに「タイミング療法」を指導され始めたらイケなくなった、などというパターンもあります。)

そんなわけで、「病気」では無いのですね。
特徴、というか個性というかそんな感じ

所が、「腟内射精障害」という状態があることを知らないご本人さんは深刻です。
「なぜかわからないが、セックスでイケない。」
「他人はイケる(らしい)のに、俺だけイケない。」
「何かおかしいのか?」
「病気なのか?」
大体こんな感じ。

で、してもイケないので、奥さんに対しても、そういう自分の姿を見られたくない、悟られたくないとなり、大概「セックスレス」になっています

一方で奥さんの方は、「夫が何かおかしい」とは気が付いていますが、「何か?」がわかっている人は稀です。
「よく理由はわからないけど、夫がセックスを嫌がります。」
「付き合っていた頃からほとんどしたことがありません。」
「夫婦仲はすごくいいんですよ。」
といった感じ。時には、
「私も経験が主人だけではないんで、昔付き合っていた人とは「やり方」が違うんです。」
みたいな方もいらっしゃいました。
何となく何かがおかしい。
でも男の人のことなので良くわからない、といった感じです。

で、今までは「セックスレス」でも、まあまあやってこれた。
でも、いよいよ「子供が欲しい」となってここが問題点となって「不妊屋」にいらっしゃるわけです。

まあ、不妊屋としてはAIH(IVIなりIUI)で解決可能なことがほとんどなのでそれはそれでいいのですが、そこで止まってしまっては「どくさま」流としてはつまらないので、僕はここに首を突っ込んでいきたいわけです。
いや、そうですよね。もちろん「挙児希望」が第一なのかもしれませんが、奥さんにだって当然性欲はあるわけで、でも夫がしてくれない(ご主人さんとしては、自分なりに必死になって隠しているわけですが)ことに多かれ少なかれ不満を持っているわけです。
またご主人さんも「腟内射精」が普通にできるようになれば、それにこしたことはない、と考えているわけです。

この状態をAIHなりで解決して「さようなら」では、溺れる人を先端技術で救い上げただけで、そのあとの対応をしないで放置しているのと同じだ、とおっしゃっていた方がいらっしゃいました。
まさにその通りだと思います。

但し、この「腟内射精障害」は、その改善に一苦労します。
次回、その改善法の試みについてです。
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ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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