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正しくオナニーするって、マジで大事(3)

続いて女性側の話。

まずもって、女性性機能障害(FSD)の分類は、2013年に改定されて、DSM-5分類が用いられるようになっていることに触れておきます。
(「妊活外来へようこそ!」ではいまだにDSM-Ⅳ-TR分類でアップデートされていないのですが。近未来必ずアップデートするよう努力します。)

えっと、DSM-5分類では、FSDは(たった(?))3種類の分類になりました。
  • female sexual interest/arousal disorder
  • female orgasmicl disorder
  • genito-pelvic pain/penetration disorder
です。各々強制的に和訳すると
  • 性欲欲求と興奮の障害
  • オーガズム障害
  • 骨盤・性器の痛みと挿入の障害
ですかね。

で、女性の場合は「オナニーをしないこと/したことが無いこと」が最終的に日常生活に触ってくることがあります。
何らかのきっかけで性回避となり、
「そんなことしなくてはいけないのか?」
「そんなことしてはいけないのじゃないか?」
といった感じ。
で、そもそもオーガズムを感じたことが無いという方、結構いらっしゃいます。
「濡れない」というケースもありますね。

御結婚なさるんですが、これがまた不思議と「あまりお上手じゃない御主人さん」と結ばれます。
(まあ、そうなった結果問題が露呈してきているだけなのでしょうが。)
「自分が勃起さえすればあとは入れるだけ」パターン。
できるわけがない。

で、
「子供が欲しいんですが、性交渉が持てません」
「入るは入るんですが、痛くて苦痛です」
という感じでいらっしゃいます。

このパターンも、
「じゃあ、オナニーするようにすればいいじゃん」
と思うでしょ?これがそうは簡単には行かないのですよ。
長いこと精神的に性回避状況にあるので、「はいどうぞ」でやってくれる訳が無い。

治療法として、確かにマスターベーションの励行があるわけですが、そこまでこぎつけるのが難しいのです。
幸い、カップル単位で考えることができるので御主人さんにお勉強していただくというのが使えます。
(ちなみにやり過ぎも絶対ダメです。男性の「イかせなきゃ!」「イケ!」「なんでイかないんだ?」というのは女性にとって逆に凄いプレッシャーになってしまいます。お心当たりのある御主人さんはお気を付けあれ)

話はそれますが、歴史的には、バイブレーターがヒステリーの治療器具として開発されたというのは有名な話ですね。

「オナニーは日ごろの練習、セックスは甲子園の本番」
という話を聞いたことがあります。
オナニー不足/嫌悪感がFSDの一因となることは事実あるのです。
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ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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