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男性不妊に対するアロマターゼ阻害剤(1)

そんなわけで「肥満と男性不妊」について見てきましたが、その中で「脂肪組織に存在するアロマターゼが悪さをする一因である」「治療法としてアロマターゼ阻害剤の可能性がある」という話が出てきました。

直近医学雑誌に目を通していると、確かに「男性不妊とアロマターゼ阻害剤」についての論文をちらほら目にすることが多いです。
今日からしばらくの間、そんな論文を何篇かご紹介してまいりたいと思います。

管理人注:
男性不妊へのアロマターゼ阻害剤、完全に適応外使用です。本ページでは、「こんな論文もあるよ」という紹介の意味しかありませんのであしからず。
「アロマターゼって何?」「アロマターゼ阻害剤って何?」という状況の方は、こちらをご参照ください。

で、まず読む論文は2011年のFertil Sterilのこちら。
です。
  • 男性不妊患者(17人が無精子症、10人が乏精子症)で、かつ、テストステロン<330ng/dL、T/E2<10の27人を対象とした。
  • レトロゾール2.5mg/dayを6か月以上内服。
  • 副作用は2人に軽度の頭痛が出たのみ。
  • 治療前後で、精巣容積・BMIは変化せず。
  • テストステロン↑、E2↓、T/E2↑したが、FSHとLHは有意には変化しなかった。
  • 精液量↑、精子数↑、運動率↑、総運動精子数↑
  • 乏精子症の10人では、精液量↑、精子数↑、運動率↑、総運動精子数↑し、2人が自然妊娠した。
  • 無精子症の17人では、4人で精子が出現するようになったが、引き続き13人は無精子のままだった。

とのことです。
アロマターゼを阻害して効果がありそうな条件として、大体、T<300-330ng/dL、T/E2<10としている論文が多いようです。
次回、もう一本、同様の論文読んでみたいと思います。
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Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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