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男性不妊に対するアロマターゼ阻害剤(2)

今日は2012年のFertil Sterilのこちら。です。
この論文の内容は、アロマターゼ阻害剤の効果を見ていますが、内容的には「レトロゾールv.s.アナストロゾール」になっています。
  • 精液検査で、精子濃度1000万/ml以下+T/E2<10+T<300ng/dLの29人
  • グループA(レトロゾール群):2.5mg/dayのレトロゾールを6か月~15人
  • グループB(アナストロゾール群):1mg/dayのアナストロゾールを6か月~14人
  • 精液検査所見が改善しなかったのは、グループA(レトロゾール群)で4人(26.6%)、グループB(アナストロゾール群)で3人(21.4%)
  • 精子数×運動率×正常形態率で算出したTFSFという数値で評価した。
  • グループA(レトロゾール群)では、TFSF値が31.6%上昇
  • グループB(アナストロゾール群)では、TFSF値が21.1%上昇
  • レトロゾールv.s.アナストロゾールでは、有意差が出なかった。
  • この結果より、乏精子症で、Tが低く(<300ng/dL)、T/E2比が10以下で、ゴナドトロピン値が正常なら、内分泌学的に治療しうるのかもしれない。
  • レトロゾールv.s.アナストロゾールでは、有効率も大差なく、効果的にも同等と考えられた。

とのことです。
この論文も、「T<300ng/dL+T/E2<10」を条件にしていますね。
このように、

こんな感じで、どうやら男性不妊の中に、「Tが低目でE2が高め」という、「なんだかよくわからないけど、何となくアロマターゼ活性が他の人に比べて高いのか????」というのを疑わせるような人がおり、そういったパターンに対し、「じゃあ、アロマターゼ阻害してみる????」とやってみると、ボチボチ好成績になる、という流れがあるようですね。

そういった状況に対し、それこそ不妊の世界ではその名を知らない人はいない、という位の超有名人、シュレーゲル先生が一言お書きになられた論文がありますので、次回はその論文をご紹介したいと思います。
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ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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