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男性不妊に対するアロマターゼ阻害剤(5)

で、先日(2/22)に行われた性機能学科東部総会の演題から。
「新規治療クロミフェンおよびアロマターゼ阻害薬併用療法における安全性」
という演題で、東邦大の小林先生の演題です。
話は、なんと、この演者の小林先生自らクロミフェン+アナストロゾールを1年間飲んでみた、という内容でした。
ホルモン的には、クロミフェン単独療法に見られるE2上昇を軽減することができ、テストステロン値のみを上昇させることができた、ということでした。
で、BMIも21で増減なく、副作用と言えるものは無かったとのことです。

お言葉を拝借すると
「アロマターゼ阻害剤は男性にも有効かつ安全であり」
とのことでした。

僕も会場にいたのですが、どよめきというかなんというか、盛り上がってました。
フロアーからの質問として、
「そもそも何で先生は1年もクロミフェン+アナストロゾールを飲んでみようと思ったのですか?」
といった感じでした。
演者の先生は、いわゆる「スポーツ大好き」で、加齢現象にやや抵抗感をお感じのようで
「テストステロンを上げようとおもって。」
みたいな感じでおっしゃっておりました。

まあ、動機はどうあれ(?)、自ら体験してみて安全性を確認してみたという話でした。


こんな感じで、特にここ数年、「アロマターゼと造精機能」の話が盛り上がりつつあるようです。
シュレーゲル先生のお考えのごとく、「アロマターゼ活性の個人差」が「精液検査所見」に一定の影響を及ぼしているのかもしれません。
内分泌学的に見た男性不妊、未解明な部分が多い分、これから色々展開していく可能性があり、非常に楽しみな分野でもあります。
また続報が出てくるようでしたらお知らせしてまいりたいと思っております。
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コメント

[C313] ありがとうございます。

返信ありがとうございました。

今後も男性不妊についての記事楽しみにしています。
  • 2017-02-06 10:29
  • くろ
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  • 編集

[C312] Re: クロミッドとアナストロゾールの服用量について

すいません。
もう、抄録手元にないので、わからないです。
  • 2017-02-03 15:12
  • ドクターI
  • URL
  • 編集

[C311] クロミッドとアナストロゾールの服用量について

はじめまして。
先生のblog興味深く拝見しています。

さて、小林先生が一年間クロミッドとアナストロゾールを服用されたということなのですが、
服用量はどのくらいのものだったのでしょうか?
読んでいて気になったのでメールしまきた。
よろしくお願いいたします。
  • 2017-02-02 19:25
  • くろすけ
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ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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