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果たして卵管切除術は卵巣予備能を低下させるのか?(2)

で、他のことですっかり盛り上がってしまい、少し前に(1)だけやってそのままになっていた内容の続き。
ちなみに前回はこちらです。

何らかの原因で「卵管」を切除した場合、卵巣予備能は低下するのか否か?についてです。
前回読んだ論文はFSHで評価していましたが、今日ご紹介する論文はAMHで評価してあります。です。
論旨は以下です。
  • 卵管と卵巣は解剖学的に近接しており、また卵管-卵巣間には血管や神経が存在しており、手術(卵管切除術)後に卵巣機能が低下する懸念がある。
  • 本研究ではAMHを卵巣予備能マーカーとし、腹腔鏡下卵管切除術が卵巣予備能の与える影響を検討してみた。
  • 検討対象は、体外受精スケジュール前の
    • 卵管性不妊だが、卵管には手を付けていない群(n=42)
    • 卵管切除術後群(n=16)
    • 原因不明不妊群(n=13)
  • 上記検討群間で年齢有意差なし。
  • AMHの平均値は以下(単位はpmol/L)
    • 卵管性不妊だが、卵管には手を付けていない群:23.4
    • 卵管切除術後群:16.1
    • 原因不明不妊群:21.8
    で、卵管性不妊だが、卵管には手を付けていない群 v.s. 卵管切除術後群で有意差あり。
  • 平均採卵数は、
    • 卵管性不妊だが、卵管には手を付けていない群:12
    • 卵管切除術後群:7
    • 原因不明不妊群:9
    で、これも卵管性不妊だが、卵管には手を付けていない群 v.s. 卵管切除術後群で有意差あり。
  • 以上の結果より、卵管切除術の既往は卵巣予備能低下に関連している可能性があり、注意を払うべきである。


とのことです。
この論文も「卵管切除は卵巣予備能を低下させる」というスタンスのようです。
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Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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