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生薬論(5)

引き続き(5)は2013/6/6記載です。

2013年6月6日(木)

生薬論(5)

では、皆様待望?のデーターへ。
えっと、リンクはこちら。

内容は、というと、クロミフェンの排卵誘発時に、同時に「植物エストロゲン」を飲んでみた、という話です。

【グループ1】
クロミフェン 150mg/day day3~7+植物エストロゲン(ドイツBionorica社のKlimadynonというもの。120mg/day day1~12)

【グループ2】
クロミフェン 150mg/day day3~7のみ

ということです。
で、
発育卵胞数は有意差なし
排卵時の子宮内膜はグループ1で有意に厚い
妊娠反応陽性率は 43.3% v.s. 20.4%
臨床的妊娠率は 36.7% v.s. 13.6%
で、この「植物エストロゲン」を加えた群の方が優位に良かったそうです。

このドイツのサプリ、「ブラックコホシュ」という植物の根っこから作られているそうで、北米の先住民たちが古くから民間療法に用いてきたハーブの一つだそうです。
もちろん更年期障害とバストアップ目的だそうです。
この論文では「植物エストロゲン」と断定しておりますが、エストロゲン様物質は存在しないのでは?という意見もあり、よくわかっていないそうです。(←ちなみに、漢方薬も同じような状況のものがたくさんあります。「これは植物エストロゲンの効果だろ?」「いや、エストロゲン様物質は存在しないのでは?」といった感じ)
この論文を書いた先生たちの言い分は、
クロミフェン周期で、クロミフェンの抗エストロゲン作用を打ち消すために、エストロゲンを加える、という発想は以前よりあった。
クロミフェンを内服する前に植物エストロゲンを内服することによって、エストロゲン受容体がクロミフェンに占拠されるのを予防できるのではないか?
植物エストロゲンは、エストロゲンほど効果は強くなく、クロミフェンほど拮抗作用も強くない。
といった感じです。
で、この先生たちは、
「高い体外受精をやる前に試してみてもいいんでない?」
と、強気です。
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ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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