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胚盤胞培養:Can we perform better than nature? (1)

我々の身体で起こる生理機能というのは、通常、「ちょうどいい」ように「自然と」コントロールされているわけです。
ホメオスターシスと呼ばれていますね。
46億年という途方もない時間を費やして、地球環境に最も適合しているであろう形として、進化と淘汰を繰り返した結果、現在の生理機能が選択されているわけです。
要するに、生理機能というのは、通常何事も「最適」になっている筈だと僕は思っています。
なので、通常医療というのは、生理機能を逸脱しない限り(病的でない限り)は介入しないのが普通です(例外もありますが)。

糖尿病ではない健康な方にインスリンを使うシーンというのは普通は無いわけです。
甲状腺機能異常がない方も、普通は甲状腺ホルモン剤を飲まないわけです。

ところが不妊治療で行われる行為は、時に医療としては非常に異質です。
例えば、自然に卵胞発育し、自然に排卵している、生理機能の正常範囲を逸脱していない方に、排卵誘発剤を使ったり、hCGで排卵させたりするわけです。
健康なのに。病気が無いのに。
よくよく考えると、これは非常に恐ろしいことです。

僕は、HP上であちこちで訴えてきたごとく、常に念頭に置いておくべき考えとして、

Can I perform better than nature?

「natural-タイミング」と比べて、本当にその方法が妊娠率が上がっているのか?と常に問うべきなのだろう、と思っています。


当面、こんなことを一緒に考えてみませんか?

39歳の方が人生で初めての体外受精を受けている最中です。
卵巣予備能が低下していて、どんな排卵誘発をしても、2~3個の卵胞が発育する程度のようです。
今回採卵をして、2個の卵子が採れ、そのうち1個が正常受精しました。
この方にいつ胚移植をしますか?
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ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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