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クロミフェン抵抗性PCOに・・・?

クロミフェン抵抗性PCOに対して、「クロミフェン+α」で排卵誘発できないか?というのがいくつかありますね。
例えば、メトホルミンやステロイド、hMGなどです。

で、今回、「クロミフェン+コエンザイムQ10」というのが近未来RBM onlineに載るようなので、Article in press版を手に入れて読んでみました。
リンクはこちら。
論旨は以下。
  • クロミフェン150mg(管理人注:一日3錠ということです)5日間で卵胞発育を認めないか、発育しても子宮内膜が<5mmとなってしまう症例110人に対し、ダブルブラインドで「クロミフェン+コエンザイムQ10」v.s.「クロミフェンonly」を施行。
  • クロミフェン+コエンザイムQ10群
    • day2~クロミフェン150mg/day5日間+day2~hCG投与日までコエンザイムQ10 180mg/day 3×を内服する。
    • 55人エントリーし、4人dropしたので、51人、82周期で検討。
  • クロミフェンonly群
    • day2~クロミフェン150mg/day5日間のみ。
    • 55人エントリーし、5人dropしたので、50人、71周期で検討。
  • ともに、主席卵胞18mmでhCGを打ち、24-36時間後に性交渉を持つよう指示。
  • 排卵率は、「クロミフェン+コエンザイムQ10群」で54/82(65.9%)、「クロミフェンonly群」で11/71(15.5%)で有意差あり。
  • 臨床的妊娠率は、「クロミフェン+コエンザイムQ10群」で19/51(37.3%)、「クロミフェンonly群」で3/50(6.0%)で有意差あり。
  • hC投与時子宮内膜厚は「クロミフェン+コエンザイムQ10群」で8.82±1.49mm、「クロミフェンonly群」で7.03±0.74mmで有意差あり。
  • クロミフェン抵抗性PCOに対し、「クロミフェン+コエンザイムQ10」が有効であり、何より安全性が高い。ゴナドトロピン療法(管理人注:hMG注射のこと)やLOD(管理人注:LOD=Laparoscopic Ovarian Drillingで、腹腔鏡で卵巣に「穴」をあける、という手術療法です。)の前にtryしてみるのがいいのではないか?


とのことです。
PCOと酸化ストレスの関連を示唆する報告は多々あるのも事実ですし、確かに面白い発想ですね。
なお、「内膜の厚さ」の改善は、「直接作用」では無くて、発育卵胞数増加による「エストロゲン濃度の上昇」が原因ではないか?との考察がなされています。

僕も、治療法の引き出しの一つとして、持っておこうと思います。
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ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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