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男性性機能障害に対する夫婦の心理を考察してみる(2)

東邦大の永尾先生の報告によると、次のようなデーターがあるそうです(日本性科学会雑誌30:99-102;2012)。

【ED治療薬使用者のパートナー調査】
シルデナフィル(管理人注:バイアグラのことです)で治療したED患者の満足度調査の結果は、
男性:非常に満足 65%、やや満足 35%
女性:非常に満足 15%、やや満足 52.5%、どちらでもない 20%、やや不満 10%、非常に不満 2.5%

だったそうです。
ご主人さんが満足しているのに比べ、奥様は結構不満のままのことが多いのですね。
この「不満」の理由としては、
「性交痛」「性欲が無い」「興奮しない(濡れない)」「オーガズムが無い」「オーガズムのタイミングが合わない」「性に関する好みが違う」「パートナーのやさしさが足りない」「住環境が悪く家族の目が気になる」「性に関する罪悪感」「根本的治療なのか疑問」「副作用が心配」
などなど、だそうです。

男性性機能障害による不妊で比較的多いパターンは、男性自身は自身のことにもかかわらず楽観的(?)な方(に見える方)が多く、逆に、奥様の方が「ご主人さんの症状をストレスに感じている」というパターンが多い気がします。
この辺もこの分野の興味深い所です。

EDの方が、バイアグラ等を使い、とりあえず「腟内挿入ができるようになった」。
大進歩だと思うじゃないですか?
でもこれが、奥様の感想を聞くと、意外にも不満が多いのです。
「確かに挿入はできるようにはなりました。でも、違う。私の求めているものは、これじゃない。」
といった感じでしょうか。

で、この「奥様の感情(反応)」、何となくわかるような気がします。

【続く】
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ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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