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男性性機能障害に対する夫婦の心理を考察してみる(4)

そんなわけで、心因性EDに対しては、単にPDE-5阻害剤を投与する、だけではなく、心理学的な介入をすべきである、と考えられています。

【心因の確定と精神的補助】
どのような精神状況がEDの原因となっているのか?を確定しに行くのですが、ここが一筋縄では行かない所です。
先にも書きましたが、男の僕が聞いてもなかなか掴めないことも多いです。

で、心因がはっきりすれば、それに対してのサポートを行っていくことになります。
この段階~奥様にも介入してもらう方がいいのかな?と思っています。

性的知識不足がバックグラウンドにあれば、それに対する知識の提供を行います。
不妊治療に関しては、お互いの心情を吐露しあうことをアシストします。(←この際、医療従事者サイドは、カウンセリングの技法通りに対応するのがいいのかな、と思っています。いわゆる「感情の受容・反映→明瞭化、繰り返し、承認・再保証、非指示的リード」というやつですね。)
「男性が主導権をとらなければ」というプレッシャーから回避するために、奥様に御協力いただきます。
奥様の方から、「一緒に楽しむ」という姿勢を示してもらうようにしてもらいます。

【併発しているHSDDへの対応】
そんな訳で、心因性EDの方は、多かれ少なかれHSDD(性欲低下)を併発しています
この点を奥様に重々理解してもらうことが非常に重要です。
でないと、「私ばかりが『熱く』なってて、なんだか虚しい」という感情になり、最後は「バカバカしい」となってしまいます。
御主人さんの「行動コントロール感」はどの程度なのか?
いかに「セルフエフィカシー」をキープしてもらうか?
この段階は奥様の協力なしには進まないのですが、御主人さんの状況は理解はできていても、正直かなり辛そうです。
大概、泣かれてしまいます。

・・・・僕も根負けしそうになって、
「・・・・もうAIHにしましょうか?」
という言葉が喉元まで出かかってくることがあります。が、この段階ではぐっと言葉を飲み込みます。
(もちろんAIH等が選択肢であることは、最初の段階でお話ししてあります。この段階での「AIHにしましょうか?」という言葉は「指示的リード」と呼ばれるのですが、僕個人的にはなるべくこれを避けるようにしています。)
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ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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