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次はPCOです!(6)

続き

【挙児希望がある場合の治療】:(6)体外受精
  • 今まで述べた方法で排卵誘発が不成功だったり、妊娠に至らなかったら体外受精の適応となる。
  • PCOの排卵誘発は、副作用回避のため、pure FSHでの低用量漸増法が用いられる。
  • OHSSのリスクが高い。
  • OHSSのリスクが高い場合、全胚凍結し、別の周期にETすることが推奨される。
  • 完全にOHSSのリスクを回避する、という意味ではIVMも選択肢になる。

これで、挙児希望がある場合の説明おしまいだそうです。
で、挙児希望がない場合の記載も少しありますので、そちらの方もやっておきます。


【挙児希望のない場合の治療】
  • obese PCOでは、減量+運動が推奨される。
  • non-obeseで、無排卵の場合は、ホルムストローム療法またはカウフマン療法(低用量ピルも含む)で消退出血を起こす。
  • PCOの早期診断は、PCOによる"unoposed estrogen"状態に併発する子宮内膜増殖症、子宮体癌発症を予防するという点で重要。
  • PCOの患者は、子宮体癌の発症リスクが2.7倍高いというデーターがある。

ということですね。
少しだけ解説しておきます。
排卵障害を引き起こすPCO、不妊治療のシーンでは鼻息荒く頑張るわけですが、では妊娠を考えていない時期(結婚前、あるいは分娩後)は放っておいていいのか?というと、そうではない、というわけです。
「子宮内膜増殖症→子宮体癌」の予防をせよ、と書かれていますね。
細かい説明は飛ばしますが、PCOの場合、排卵が起きない(起きにくい)ので、周期的なプロゲステロンの分泌というのが起こりません。
いわゆる"unopposed estrogen"(←適切な日本語訳知りません)の状態となり、このホルモン状態が長く続いてしまうと子宮内膜増殖症→子宮体癌へと進展してしまう可能性が高まる、というわけです。
なので、これを予防するのが大事。それがホルムストロームorカウフマン(低用量ピル)というわけです。
その使い分けは、というと・・・話が長くなってしまいますので、また別の機会にでも。

そんな感じで、この論文に書かれていたPCOの治療の内容はこれでおしまいです。
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コメント

[C5] Re: お久しぶりです。

はいはい。pikaさん。覚えています。
お互いdiet頑張りましょう!
diet、食事療法のみだと、結局(筋肉からのアミノ酸経由の糖新生によって)筋肉が落ちて脂肪が落ちないという悪循環に入ってしまいますので、やっぱり運動療法併用がbetterですよね。
(いかにβ酸化系を活性化させるかが勝負!)
僕の方もリンク張っておきますので、ご確認下さい。
  • 2013-08-07 17:56
  • どくさま
  • URL
  • 編集

[C4] お久しぶりです。

以前一度相談をさせていただいた者です。あれから検査をしAMHが高くPCOかもと言われました。BMIが26なので今頑張って体重を落としているところです。5~10%を数か月でって…結構つらいですね。どうしても食事制限に偏ってしまいますorz
ブログからリンクを貼らせていただきました^^
絵の依頼あればいつでも受けます~宜しくです。使えそうなものあればお持ち帰りOKですので言ってください。ないかもですが(笑)

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ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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