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妊娠既往の有無は体外受精の成功率に関係するか?

例えば、「二人目不妊」という言葉があります。
正式な用語ではないのですが、一人お子さんがいらっしゃり、二人目を考えているというパターンのことを指しますね。
他にも、流産をなさったことがある方、あるいは過去に望まぬ時期の妊娠で中絶をなさった方など、今までに何らかの妊娠をしたことがある方がいらっしゃいます。
そうした「(何らかの)妊娠をしたことがある方」が今回妊娠を希望して体外受精を行った場合、「今までに全く妊娠したことが無い方」と比べて、その成績はどうなるのでしょうか?

「妊娠既往がある」ということは、それだけ「妊娠しやすい」条件を整えていそうで、その体外受精の成績が良くなりそうなイメージがあるかもしれませんが、どうなんでしょうか?

今日目を通してみる論文はこちら。です。
以下論旨。
  • 35歳以下で、今回対象の体外受精の治療周期が3回目以内の342周期の新鮮周期のみを対象に検討。
  • この内、妊娠既往の全く無い群が161周期、何らかの臨床的妊娠が一度でもあったのが181周期であった。
  • 「妊娠既往が全く無い」群では48周期が臨床的妊娠に至った(29.8%)
  • 「既往妊娠がある」群では、56周期が臨床的妊娠に至った(30.9%)
  • これらには統計学的有意差は存在しなかった。
  • 今回の検討の結果からは、既往妊娠の有無は体外受精の成功率に影響は与えないものと思われた。
とのことです。
ということで、この論文によると、今までに何らかの妊娠をしたことがある人と無い人とでは、体外受精の成績は変わらない、ということですね。
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ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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