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子宮収縮と着床~その筋層内筋腫、核出した方がいいのか?(1)

さて、今日からしばらくの間「筋腫」、しかも最も難解な「筋層内筋腫」について少し考察してみようかと思います。

「私筋腫ないし」

いや、ちょっと待ってください。
この筋腫の考察の中に、思わぬヒントが隠されているかもしれません。
筋腫持ちの方も、そうでない方も、しばしお付き合いください。

子宮筋腫をお持ちの方でしばしばお見かけするパターンが、「この筋腫は手術したほうがいい」「いや、手術しないで不妊治療を先行させた方がいい」と両方の意見が出てしまった方です。
方針がはっきりしないので不安になってしまい、時に信頼できる主治医を失ってしまい、彷徨ってらっしゃる方もいらっしゃいます(俗に言う「ドクターショッピング」という奴ですね)。

筋腫に関しては、僕のHPでも、過去にまとめを作りました。
えっと、ですね。
子宮筋腫は、一般的に「粘膜下筋腫」「筋層内筋腫」「漿膜下筋腫」に分類されるのですが、
  • 漿膜下筋腫は、妊孕性に与える影響はなさそうである。
  • 粘膜下筋腫は、妊孕性を低下させ、流産率を上昇させているのは間違いない。
と、漿膜下筋腫と粘膜下筋腫に関してはかなりクリアカットになっています。
(ただし、漿膜下筋腫でも、「不妊」という意味では問題なくとも、他の理由で手術が必要と判断されることは当然あります。)
一方、一番あやふやなのが「筋層内筋腫」で
  • 筋層内筋腫は、妊孕性を低下させ、流産率を上昇させているのかもしれない。(但し、だからといって筋層内筋腫を核出したら妊孕性が改善するのか?と言われると、その十分な根拠(エビデンス)は今のところ無い)。
で、これが意見が分かれるわけです。
グレーなので、「手術したほうがいい」「いやいや、このままでいい」となるわけです。

じゃあ、僕自身も超音波なり、MRIなりをパッと見て即、手術適応の有無、判断できるのか?というとかなり微妙ですし、悩むことも多いです。
判断材料が無いのですね。

そんな感じなのですが、とある先生がこの問題に対して非常に面白いアプローチをなさっておいでで、もしかしたら、その筋層内筋腫が手術適応なのか否か?を客観的に判断できるようになるかも知れない、という方法を発表なさっておいでですので、以降その先生の研究論文をご紹介してみたいと思います。
その評価法は「シネMRI」という方法だそうなのですが、僕が論文を読ませていただいた限りでは、非常に天才的な発想で、もしかしたら「筋腫」に留まらず、もっともっと大きな可能性を秘めているようなドキドキ感を感じているご研究です。
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ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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