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子宮収縮と着床~その筋層内筋腫、核出した方がいいのか?(2)

まずは、バックグラウンドから。

<子宮の蠕動運動>
例えば消化管を考えてみましょう。
消化管というのは、単なる「管」では無いですね。
食べた物を口側→肛門側に、一方通行で輸送する能力を持っています。
イメージするのはそんなに難しくないですよね。
腸が「キュルキュル?にゅるにゅる?」動くイメージですね。
あの運動を、"蠕動運動"なんて呼んだりします。
この蠕動運動によって、腸管内容は一方通行で口側→肛門側に移動するわけですね。
肛門側→口側には来ないようになっているわけです。

「尿管」という管があります。
腎臓→膀胱に、尿をおろしてくる管です。
この管もまた、一方通行で蠕動運動をしています。
膀胱→腎臓には送らないわけです。

で、子宮ですが、これが凄いです。
何と、子宮もちゃんと蠕動運動をしていることが知られています。
「ウニョウニョ?ウネウネ?」動いております。
しかも、腸や尿管とはちと違います。
どっち方向にも蠕動運動ができます!!
子宮の出口から体部方向にも、或いは逆に、体部から出口方向にも。
どちらにも蠕動運動が可能です。
しかも、これを、月経周期で使い分けています。

月経中は、体部→頸部方向の蠕動運動をしています。
まさに「月経血を外に排出する様な」蠕動運動をします。
一方、排卵期には逆。つまり、頸部→体部方向の蠕動運動をしています。
そうなんですね。多分、「精子を取り込むための」蠕動運動です。
で、黄体期はというと、何と、この蠕動運動がピタリと止まります。
そう。多分、受精卵を受け入れるために、邪魔しないように、「ジッと」待っているのでしょうね。

どうですか!凄いでしょ!
腸や尿管に比べ、単に一方通行でない、というだけでも凄いのに、そのシーンそのシーンに的確に対応するように、ある時は頸部向きに、そしてある時は体部向きに、蠕動運動の向きを変えているのです。
そして、受精卵を受け入れる時期には、ピタリとその動きを止めるわけです。

凄いねぇ、健気だねぇ、愛くるしいねぇ。

つまり、子宮という臓器は、月経周期に合わせて適切な方向の蠕動運動をする必要があり、また、その運動をピタリと止めなければいけない時期もある、ということです。

<シネMRI>
MRIは、皆さんご存知、磁石の力で身体の断層写真を撮る機械ですね。
で、最近の機械技術の進歩により、MRIが高速で撮影できるようになってきているのだそうです。
で、それを利用して、ちょうど「パラパラ漫画」を見るような感じで、臓器の動きを、正に「アニメーション」のように見ることが可能となっております。
これが「シネMRI」というやつです。

で、この「シネMRI」を使うと、そうなんですね。子宮の蠕動運動を、まさに「パラパラ漫画」のように見ることが可能なのですね。
実際に動画で見ると感動しますよ。
本当に、生理中は体部から頸部に向けて、排卵期には頸部から体部に向けて、綺麗に蠕動運動をしています。
で、着床期には、本当に「シーーーーン」と言った感じ。
ピクリとも動きません。
「ああ。本当に着床するのを待っているんだなぁ。」
という感じです。

百聞は一見に如かず・・・・・とお示ししたいところなのですが、残念ながら、僕が調べた限りではネット上に動画は転がっていませんでした。
申し訳ないです。

で、とりあえず、以上がバックグラウンドです。
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ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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