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流産後の最適な避妊期間はどのぐらいなのか?(2)

そんなわけで、WHOも「6カ月」という推奨をしつつも、その根拠はあまりイケていない、という記載がなされているわけですが、世界には、当然これに噛みつく連中がいるわけです。
つまり、流産~次回妊娠までの期間が「6ヵ月未満」v.s.「6ヵ月以上」で本当に周産期予後が違うのか?を調べるわけですね。
例えばこちらは2010年に報告された論文です。この報告はスコットランドからで、自然流産のみを対象に検討しています。
それによると出生率は、前回自然流産から今回妊娠までの期間が
  • 6カ月未満だと85.2%
  • 12~18カ月だと77.8%
  • 24カ月以上だと73.3%
と、2005年のWHOが採用したウルグアイの報告とは真逆で、「6カ月未満の方が出生率がよい」と結論しました。

さらに、2013年の報告がこちら。こちらも、同様に自然に流産のみを対象に、「流産後6カ月未満で妊娠した群」v.s.「流産後12カ月以降の群」で検討しています。
こちらも、「6カ月未満の群」の方が妊娠予後が良い、という結論に至っています。

ということで、2005年のWHO発表の「6ヵ月以上説」は、かなり屋台骨が揺らいでいるような感があります。

【続く】
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ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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