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武士は食わねど

さて、今日は、皆さんに反感を買ってしまうかもしれないことを書いてみたいと思います。
よく目にする意見で、
「体外受精を保険適応にせよ」
という意見がありますが、どうですか?

確かに体外受精、高額ですよね。尋常じゃない金額です。
で、もし仮に体外受精に保険が適応されると、3割負担になって、費用的にはぐっと楽になりますよね。
お受けになられる方も増えることになるでしょう。

確かにお受けになったみなさんは3割の負担で済むわけで、happyに見えますが、では、残りの7割はどうなるのでしょうか?
もちろん、消えてなくなるはずがありませんね。
誰かが払ってくれるわけです。
誰がはらってくれていますかね?
お金持ち?大企業?
いやいや、残念ながらそうではないのはもちろんですね。
バリバリの借金です。
では、その借金、誰が払うことになりますかね?
そうなんですね。多分、その治療の結果生まれて来た子供たちの世代へのツケになるはずですね。

つまり、極論かもしれませんが、
「体外受精を保険適応にせよ!」→「差額は出来た子供たちに払ってもらえばいいのよ!」
という構図になっている可能性があるんじゃないですかね?

先日、どこぞのお母様団体の方々が「○○市の保育園の保育費の値下げ嘆願の署名にご協力お願いします!」と鼻息荒くやっておりました。
多分同じ構図です。目先支払う分が安くなっても、その差額は残念ながら、その保育園に通ってらっしゃるお子様たちの世代にのしかかっていきます。
僕には
「保育料はこの子達のツケに回す制度にするよう、署名してください!」
と聞こえてしまいます。狂気の沙汰ですな。

社会保障の高齢者優遇/若者負担の不公平な構図は、今日までの無能な政治家連中が選挙目的で作り上げてきたもので、ようやく最近見直そう、全世代公平にしよう、能力別負担にしようという意見が見られるようになりました。
でも、今日は全然「高齢者優遇/若者負担の不公平な構図」のままなのは確かです。
若者世代の不満はわかります。
でも、産油国でも資源国でもない日本、お金がわいて出てくるわけではないわけで、「高齢者優遇」の方を解決しないままに「俺たち/私たちの世代にも社会保障を充実させろ!」というのは、今の高齢者のツケが現役世代に回ってきているのと同じで、今の子供たち/これから生まれ来る子供たちにツケを回しているだけなのだと思うのです。

皆さんの懸命な治療の結果、お腹に宿ってくれた赤ちゃんに鞭打つような行為はしたくありませんね。
きっと誰もがそう思っているはずです。

今の歪んだ「高齢者優遇」という社会保障制度への不満は確かに誰しもにあるわけですが
「武士は食わねど高楊枝」
で行こうじゃありませんか。生まれ来る子供たちの将来の負担が1円でも軽くなることを願って

(以上は僕の個人的な意見です。もちろん皆さんのいろいろな考えを否定するものではありません。もし、ご気分を害してしまいましたら、すいません。あらかじめお詫びしておきます。)
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ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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