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「生殖医療の必修知識」メモ(4)

【バックグラウンド】
日本生殖医学会編「生殖医療の必修知識」が2014年10月に刊行されたので、これを読んでいます。
これを勉強した内容の、管理人の個人的なノート。〆(・ω・ )メモメモ。

精子機能検査(p141-)

<アクロビーズテスト>
精子がacrosome reactionを起こしているか?を確認する。

SpremがARを起こすと、精子頭部にCD46抗原が露出してくる。

CD46抗原に特異的に結合するMH61抗体を付けたビーズと混合培養する。

Spermとビーズの結合状態を観察する。
(ビーズ同士が凝集すれば、ARが起きているということになる)

5視野中3視野で凝集があれば陽性と判定
アクロビーズ値を産出する
0点=精液希釈なしで陰性
1点=精液希釈なしで陽性
2点=2倍希釈で陽性
3点=4倍希釈で陽性
4点=8倍希釈で陽性
アクロビーズ値2点以上で正常と判定する

cIVFでの受精率に影響=cIVF or ICSI(Fertil Steril 1992; 803-)
varicoの術後に改善した。(Arch Androl 2003; 1-)

<HOS test>
Hypo-osmic swelling test;低張液中精子膨大化試験
精子細胞膜機能検査
精子死滅症 or 不動症の鑑別

低浸透圧溶液(フルクトース溶液)を使用

精子が生存していると、精子が膨化(ballooning)し、精子尾部が変形する

その形態によりタイプa~gまで分類

総精子膨化率=タイプb~g/全精子(%)
タイプg精子の割合が受精率と相関
ICSIに際し、タイプgを選ぶ(タイプgを選び、等張液に漬け直し、ICSI)

<精子生存試験;sperm survival test>
Swim up精子を体外受精のfertilization mediumで長時間培養する。

24時間で90%
36時間で80%
48時間で70%
生存していればOK

体外受精の受精率の予知
SST36時間陽性/陰性で自然/AIH(?)(Arch Androl 2003; 1-)

<ハムスターテスト>
Zona除去ハムスター卵にヒト精子侵入率を測定し、受精能を推定

<精子核成熟度検査>
プロタミン分子間のS-S結合の状態をみる
アクリジンオレンジ染色で赤→緑
緑が50%以上だと、cIVFの受精率が高い(Fertil Steril 1996; 634-)


管理人が研修医時代、この辺の研究をしていた先輩方がおりました。
で、当時僕は下っ端だったわけですが、朝、大学に出勤すると、医局の机の上に精液採取用の容器が置かれていて、
「実験に使用するので今晩20時までによろしく」
といった感じでメモが置かれておりました。
「え~~~~!普通に産婦人科の研修医として今から一日病院で働くのに、いつ、どの隙にどこで採取するの?」
そんな日常でした。
で、僕の提供した検体は、この辺の検査に使用されたらしく、無事ハムスター卵に侵入したそうです。
今となっては懐かしい思い出であります。
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ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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