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TESE(精巣内精子回収法)の歴史を復習しておく(2)

今や日常的に行われているICSIですが、最初の発表は1992年です。
これは流石にこの世界では知らない人はいない、パレルモ先生のランセットの4例報告です。1992年って皆さん何してました?
僕は医学部の学生でした。
今日これだけ爆発的に行われている手技ですが、その歴史はなんとまだ22年です。

ICSIは(理論的には)1匹の精子がいれば授精→妊娠が可能なわけです。
でここからが早かった。
早速翌1993年には、閉塞性無精子症で精巣内精子を用い、ICSIで妊娠成立した、との報告が出てきます。早いですね。1年後には閉塞性無精子症(OA)に対し、精巣内精子を用いてのICSIが報告されているわけです。

で、非閉塞性無精子症(NOA)では、1995年にTESE-ICSIが報告されています。という感じで、パレルモ先生のICSIの発表から数年で、ICSIは精巣内精子でも施行されるようになり、無精子症、それもNOA(非閉塞性無精子症)でも、精巣内精子さえ得られれば、ICSIで妊娠しうる可能性がある、という話まで来たわけです。
この時代の先生達、凄い応用力ですね。
但し、この1995年の時のTESEは、まだ今日でいう「simple-TESE」です。
「MD-TESE」が世に出てくるまでは、まだあと4年を要します。

(続く)
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ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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