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羽生選手の報道を聞いて思い出した「尿膜管遺残症」

スポーツの話題にはとんと疎い僕ですが、先日ニュースを見ていると、フィギュアスケートの羽生選手が腹痛の精査で「尿膜管遺残症」と診断され手術を受けることになったとかならないとかという話題があった。

「おお『尿膜管遺残症』。懐かしい。」

尿膜管とは、皆さんも持っていた(いる、かな?)ものです。
赤ちゃんの頃、膀胱からおヘソに向けて「管」がつながっていているんですね。これが「尿膜管」。
でこの尿膜管は生まれてくるころまでにほとんど自然閉鎖するので問題にならないのですね。
で、時々、この尿膜管が閉鎖しないで残ってしまうことがあるようです。
時には、膀胱からのおしっこが、尿膜管を通って逆流し、おヘソからおしっこが出てくることもあります。
あとは程度問題なのですが、無症状であったり、感染を繰り返したり、おヘソが繰り返し膿んだり、今回のように腹痛であったり。

で、この「尿膜管遺残症」、なぜ懐かしいか、というと、産婦人科ではあまりお目にかかる疾患ではないのですが、僕はその昔、この尿膜管遺残症の症例報告ですが、論文を書いたことがあったからです。
えっと、こちら。の、下から三番目、「胎児期に臍帯仮性嚢胞を合併した新生児尿膜管遺残症の1例」という奴です。
簡単に要約すると、「尿膜管遺残症」の赤ちゃんが母体内で尿がヘソに逆流し、へその緒が(おしっこで)パンパンに腫れた、という内容です。

10年ぐらい前の経験でしたが、当時はかなりヒヤヒヤさせられたのを思い出しました。
懐かしい思い出です。
こうした一例一例を経験させていただいた積み重ねで、今日の僕が形成されているわけです、し、これからもそうですね。
本当に「医者の最大の先生は患者さん」なのです。
色々教わっているわけです。育てていただいているわけです。
感謝。
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ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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