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ICSI反復不成功例に・・・(1)

いつもと形式を少し変えて、結論を先に書かずに最後に書いてみることにします。
読んでみる論文はこちら。で、この論文では4例の臨床経過が報告されていて、その結論がなかなか示唆に富んでおりますのでご紹介してみたいと思います。
まず、症例1。

〔症例1〕
  • 夫33歳、妻32歳、6年間の不妊
  • 妻側には明らかな不妊原因及び着床障害となる因子は見当たらない。
  • 夫は7歳の時に大腸のリンパ腫と診断され、化学療法+放射線療法を受けている。
  • 精液検査所見:精液量4.5ml、精子濃度100万/ml、運動率2-3%、正常形態率0%とOAT症候群の状態
  • 2周期のZIFT、2周期のアシスティッドハッチング、1周期の凍結融解胚移植を含む全10周期のICSI周期を受けたが、1回の生化学的妊娠を除き、妊娠には至っていない。
  • 最終的にはドナー精子を用いてはどうか?と提案を受けていた。
  • この段階で、エビデンスは全くなかったのだが、精巣内精子でICSIしてみてはどうか?と提案してみた。
  • 次の周期、TESA(管理人注:精巣内精子を針をさして回収する方法です)-ICSIを行った。
  • Long法で採卵数7個、MⅡ4個にICSI
  • day3で6~8cellの胚4個をET(←管理人注:現在の日本ではできません!)したところ妊娠成立。
  • しかしながら、妊娠12週で自然流産となってしまった。
  • 再度Long法にて誘発し、MⅡ5個にTESA-ICSI、2PNは2個、day3に4~9細胞となり、この4個をET(←管理人注:しつこいですが現在の日本ではできません!)
  • 双子の妊娠が成立し、3000gと2500gの赤ちゃんが生まれた。

【続く】
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ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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