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無月経、やります!(4)

今日の内容はPOI(POF)についてです。
(最近ではPOF(premature ovarian failure)という表現は止めて、POI(primary ovarian insufficiency)と呼ぶようにしましょう、という流れですが、この論文ではPOFという言葉が使われているので、今回はそのままPOFという言葉を用います。)

無月経の原因:②FSH上昇
  • 性腺機能が欠落すると、高FSH状態になる。
  • 性腺機能低下は胎生期以降いつでも発生する可能性がある。
  • XX個体に性腺機能低下が起これば、卵巣機能低下となり、性分化前に起こると、原発性無月経+乳腺発達不全となる。
  • XY個体が(性分化前に)性腺機能低下を起こすと、MIFとテストステロンが分泌されないため生殖器は女性型になる。
  • Y染色体を有する女性の25%が性腺腫瘍を発症する。この場合アンドロゲン不応症とは異なり性腺からのホルモン分泌はなく、診断確定時に性腺摘除を行うべきである。
  • 性腺低形成(索状性腺)は、正常なXXまたはXY染色体でも起こることがあるし、様々な染色体異常でも起こりうる。その代表例は、45,X(ターナー症候群)で、胎生18週以降から卵子消失が加速的に進行する。
  • ターナー症候群は通例幼少期にから診断を受けていることが多いので、通例、原発性無月経の精査目的で紹介されてくることは少ない。
  • POFとは、無月経・エストロゲン欠乏・FSH上昇が40才未満で認められる状態で、女性の1-5%に見られます。
  • 悪性腫瘍に対する抗癌剤や放射線療法後といった医原性のPOFは、回復する可能性がある。
  • 最終的に卵子が枯渇し、永久的な卵巣機能不全(管理人注:つまり閉経)となる前に卵巣機能は変動する。
  • 卵巣機能不全の状態であるというのは、FSHが閉経後レベルにあることによって確認されます。
  • 30歳以下のPOFでは、染色体検査を行うべきである。
  • 種々の遺伝子異常により、家族性にPOFとなる場合がある。
  • POFの40%以上で、自己免疫性疾患が認められる。
  • 最も多いのは、自己免疫性甲状腺疾患。
  • ただし、現状では、自己免疫性POFに対する不妊治療として有効な治療法はない。
  • POFの場合、二次性徴の状態を維持し、骨粗鬆症を予防するためにHRTを行うべきである。
  • 稀ではあるが、POFで、HRTを行っている最中に卵胞形成が起こることがあり、自然排卵し妊娠することがある。

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ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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