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風疹と先天性風疹症候群(1)

で、武蔵野市の風疹事業の話のついでに、ちょうどいい機会ですので、ここで先天性風疹症候群をまとめておきたいと思います。
ここでは、僕も会員である「日本産婦人科医会」も協賛しております「厚生労働省研究班 風疹流行に伴う母児感染の予防対策構築に関する研究」が交付したパンフレット『風疹と先天性風疹症候群 Q&A』の内容を見ていきたいと思います。

Q1 風疹とは、どんな病気ですか?

春先から初夏にかけて風疹ウイルスにより流行する急性の感染症です。
患者さんの飛沫(唾液のしぶき)などで他の人にうつります。
潜伏期間は2~3週間で、発疹、発熱、リンパ節のはれなどが認められます。
感染しても無症状のまま免疫ができる人もいます。
一度かかると、多くの人は生涯風疹にかかることはありません。
子供ではほとん軽い病気ですが、2000人から5000人くらいに一人くらいは、脳炎や血小板減少性紫斑病など重症になることもあります。
大人では症状が長引いたり、関節痛がひどかったりすることがあります。

Q2 先天性風疹症候群とはどんな病気ですか?

妊娠初期にかかると、難聴、心疾患、白内障、あるいは精神や身体の発達の遅れなど、障害を持った赤ちゃんが生まれる可能性があります。
先天性風疹症候群がおこるかどうかは、妊娠のどの時期に風疹にかかったかによります。
また、先天性風疹症候群の赤ちゃんがこれらすべての障害をもつとは限りません。

Q3 なぜ、風疹の予防接種が重要なのですか?

風疹の予防接種をおこなう第一の目的は、先天性風疹症候群を予防することです。
日本では風疹の予防接種を受ける人が多くないため、各地で散発的な小流行が生じています。
風疹にかかったことがなかったり、予防接種でつけた免疫が弱くなってしまった妊婦が、流行に巻き込まれてしまうことがあります。
風疹の予防接種は、脳炎や血小板減少性紫斑病を予防したり、大人の風疹が重症になることも予防します。
さらに、多くの人が予防接種を受けて風疹の流行がなくなれば、妊婦への危険もなくなります。

Q4 男性でも風疹の予防接種は必要ですか?

必要です。
男の子が予防接種を受けないと社会から流行がなくなりません。
妊娠中のお母さん、そして大きくなってからは妊娠中のパートナーにうつし、生まれてくる赤ちゃんが先天性風疹症候群を持つ可能性が生じます。
自分の健康とこれから生まれてくる家族のために、男女を問わず風疹の予防接種を受けてください。

【続く】
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ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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