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月経困難症(1)

不妊医者をやっていると、基本的には「妊孕性温存」というスタンスで臨床に臨むわけです。
「何とか卵巣温存」「何とか子宮温存」
という発想があるわけです。

ところが、未経産の若い女性の子宮筋腫・子宮腺筋症・子宮内膜症などの診療に当たらせていただく時に、時折こんなことをおっしゃる方がいらっしゃいます。
「子宮全摘をしてほしい。」
「・・・・・え???温存できる可能性あると思いますよ」
「温存不要。とにかく子宮全摘をしてほしい。」

で、お話を伺うと、とにもかくにも人生今まで生理に振り回されてきた。
毎月痛くて転げまわる。
量も尋常ではない。
外出できないどころかそもそも動けない。
またあの痛みが来るのが怖い。
生理のせいでキャリアアップを妨げられた。
というより、そもそも日常生活が妨げられた。
生理さえなえれば、もっともっと有意義な人生を過ごしてこれたはずだ!
そんな感じ。

エヴァンゲリオン(TV版)の22話「せめて、人間らしく」で、生理痛で苦しむアスカが描写されています。
「女だからって何でこんな目にあわなきゃなんないのよ。子供なんて絶対いらないのに。」

毎月毎月苦しめられてしまって、「月経困難症」という言葉の領域では収まりきらず「月経憎悪症」とでもいうべきレベルまで到達してしまっているわけですね。
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ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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