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クアトロテスト(1)

妊娠が成立するということは、その夫婦に対して非常に大きなパラダイムシフトとなるわけです。
それまでは、ある意味「自分のこと」(あるいは「パートナーのこと」)に注意を払い生活をしているわけです。
ま、ある意味「自己責任」という言葉でくくってしまってもいいのかもしれません。

ところが妊娠が成立すると、途端に未だ目にせぬ「自分以外の存在」を意識し、その存在に対し愛情を注ぎ、心配し、注意を払わなければならないという状況に置かれるわけです。
今までの「自己責任」は通用しなくなるわけですね。
「食事はどう注意すればいいですか?」
「重い物持っていいですか?」
「自転車乗っていいですか?」
「コーヒー飲んでいいですか?」
「髪の毛染めていいですか?」
などなど。
「パン食べていいですか?」
なんてのも聞かれることがあります。
マタニティー・ブルーなどという言葉もありますね。
そんな主人公たる妊婦さんの傍らで、ご主人さんも同様にパラダイムシフトを迎えるわけです。
これは僕もその昔経験があり、漠然と、
「・・・死ねないな。」
と思った記憶があります。

また、当然、自分達が迎えるであろう「近未来」をあれこれ想像するわけです。
その想像は期待でもあり不安でもあり。希望でもあり恐怖でもあり。
そのブラックボックスが「ほんの少しでも透けて見えれば」という気持ちは当然ある訳です。
(逆に「仮にほんの少しでも見えてしまう恐怖」というのもあるわけですが。)
例えば、妊婦健診で超音波をしていると、しょっちゅう聞かれるのに「男の子ですか?女の子ですか?」という質問があるわけです。
同様に
「生まれくるわが子の状態はどうなんだろうか?」
という疑問を抱くのも当然と言えば当然と言えるのかも知れません。
いわゆる「出生前診断」という分野ですね。

【続く】
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ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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