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Assisted Hatchingに対する考察(5)

続き。

で、このガイドラインの最後の所、まとめです。

SUMMARY
  • 長期に広く行われている手技にも関わらず、Assisted Hatchingが出生率に与える効果を検討した報告は限られている。結果として、Assisted Hatchingが出産率を上昇させるというエビデンスは得られていない。
  • 過去にIVFを行ったが妊娠に至らなかった例や、予後不良例ではAssisted Hatchingはわずかに臨床的妊娠率(clinical pregnancy rate)を上昇させるという良好なエビデンスがある。
  • Assisted Hatchingは多胎妊娠率の上昇のリスクがありそうである。しかしながら一卵性双胎が上昇するというエビデンスは得られていない。
  • 多胎妊娠率が上昇する以上、出生率に関するデーターがはっきりするまでは予後不良患者全員にAssisted Hatchingを推奨するのは拙速である。

RECOMMENDATIONS
  • Assisted Hatchingは体外受精を受けるすべての患者に、慣例的に推奨されるべきではない。


はい。そんなわけで完全否定ではないにせよかなり気持ちよく否定されています。
「下手するとお金払ってわざわざリスク増してるかも??大丈夫か?オイ。」
というわけですな。

最初のご紹介した先生の抄録の結論の所にこんな風に書かれていました。

「以上よりAHは臨床成績の向上は期待できず、一卵性双胎を増やす原因になっているのではないかと考えられる。」

この考察はすごくいい線行ってるわけです。

ね。
いや、まだもう少し掘り下げますよ!

【続く】
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ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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