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クアトロテスト(3)

ちょっと間が空いてしまいました。の続きです。


<非確定的検査>
そんなわけで、確定的検査は多かれ少なかれ「侵襲的検査」になってしまうわけです。
リスクが伴ってしまうわけですね。
そんな状況なので、何とか「非侵襲的に」胎児の状態を知る(予測する)ことができないのか?という発想が出てくるのは自然なのかもしれません。

「非侵襲的検査」と言えば、産婦人科領域ではまず超音波ですね。
産婦人科の世界、もう超音波無しというのは想像できない状態となっております。
超音波所見で何か予想できないか?というわけです。

超音波屋さんは、ありとあらゆるものを測ります。
そうして測ったもののうち、「それ自体が直接胎児の異常を示すわけではないけど、その所見が得られた場合、ある種の胎児異常が存在する確率が高まる」とされている所見があります。
それらは「ソフトマーカー」なんて呼ばれます。
有名なのはNT(nuchal translucency)というやつですね。
超音波をしていると、赤ちゃんの後頭部に浮腫(むくみ)が見えることがあるのですが、これと赤ちゃんの状態がリンクしているのではないか?という考えがあります。

ところがNTの肥厚が見られても、直接異常そのものを見ているわけではないので、実際には染色体異常も先天奇形も何も無い赤ちゃんも数多くいます。
これが問題です。
「確率が高まった」というのと「その異常が存在する」というのは当然別問題なわけです。
所が、この点の理解が得られていないと(あるいは得られていても)トラブルになるわけです。

普通に妊婦健診で超音波を受けて
「NTがあります」
と説明されて、パニックになってしまっている方を時々拝見することがあります。
必要以上に患者様の不安をあおってしまうことになりかねません。
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ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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