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「触って行こうぜ!」

こちらのインタビューでも答えたのですが、僕が不妊治療の修行をしていた時代の「ボス」の言葉。

「もしも自分が肺がんにかかったときに、主治医が痰だけを見て、診察もしてくれずに治療方針を決定したら、その医者に治療を任せるか?任せないだろ。診察してもらって、触ってもらって、採血も見てもらって、画像診断してもらって、信頼関係を築いて、初めてその医者を信用し、治療を任せるだろ?」
「所が不妊の世界、精液だけを見て『ICSIです』とか治療方針が決定されてしまうことが多い。主治医が睾丸を触るどころか、下手すると顔すら見たことがないなんてことが普通に起こっている。おかしいと思わない?」
「不妊治療に携わる医者は、女性だけを診ていては絶対にダメだ。必ず男性も診るんだ。」


そんな「ボス」でした。
そんな環境だったので一緒にトレーニングしていた同僚は、例え女医さんでもガンガン触っていました。
(気合い入れて、意を決してやってましたが)

「夫の精液検査所見が悪いので、ICSIをしているのですが、何回移植しても結果が出ません」
こんな感じでご受診いただくわけです。
で、『男診』(その「ボス」が愛用していた言葉で「だんしん」と読みます。今の僕もそのまま愛用しています。)をすると、累々とした精索静脈瘤があったり、高プロラクチン血症があったり、と、精子所見を改善できる可能性のある状態であることがしばしばあるのですね。

やっぱり『男診』大事。
「触って行こうぜ!」
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ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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