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帝王切開瘢痕症候群による続発性不妊症(2)

不妊治療の現場では、通常、いわゆる「二人目不妊」を主訴においでになられるわけです。
で、お話しを伺うと、上のお子様を帝王切開で分娩なさってらっしゃる。
多くの場合、上のお子様の時は別に「不妊」の自覚は無いわけです。
「すぐにできた」
というパターン。
こうした経緯を聞くと、不妊屋としてはプンプン匂ってくるわけです。
フラグが立ってくるわけです。

排卵直前に拝見するのがベストです。
まず、子宮に特徴的な傷が存在します。
そして頸管粘液やら血液が、その帝王切開瘢痕部に貯留しており、時にはその粘液が子宮の蠕動運動につられて子宮内腔にまで達していることがあります。
で、その不妊原因は、おそらくはこうして子宮体部に貯留した粘液による着床障害なのだろう、というわけです。


最近、このような病態に様々な手術療法が報告されつつあるようです。
しかしながらこの修復術、現在の所、目に付くのが「やってみた」的なものが多く、どういった状態なら手術した方がいいのか?(適応)、手術した結果どの程度改善するのか?(治療効果・有効性)がいまいちはっきりしておらず
「手術しても粘液逆流止まらなかった」
などという報告もあり、ただでさえ帝王切開で手術の手が加わっている患者さんに対し、適応も有効性もガイドライン化されていない手術を選択させるという非常に厳しい決断を迫るもので、安易に「修復術を」というのはちょっとどうよ?、と思わなくもないわけで、非常に悩ましい病態です。

そんな状況下、とても感心させられた非常にいい論文を読ませていただいたのでご紹介してみたいと思います。

【続く】




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ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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