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目指せ!極上のエンターテイナー

とかく医療というのは、体調不良を対象とし、闘病や死などnegativeなシーンが多い。
かく言う僕も医者の端くれなので、当然、いわゆる「お看取り」も何度も行ってきたわけですが、やはり「産婦人科」というのは特殊で、妊娠・出産というpositiveなシーンに立ち会える医療分野であり、これが魅力でもあり、その分責任重大であるのもよく知られている通りです。

たとえば妊婦健診にいらっしゃって下さるご夫婦は、普通ワクワクで楽しみにしているのだと思う。
超音波で、未だ見ぬ我が子の顔を見たり、動いているのを見たりするだけできっと楽しく、満足するのだと思う。

そんな僕が通常妊婦健診に当たっているときに心掛けるようにしているのは「エンターテイメント」です。
妊婦健診時、診療上必要な(患者さんにとってはつまらない)超音波を一通り拝見した後(←当たり前ですが、これはちゃんとやる!(笑))、診療上はあまり必要のない画像、たとえば赤ちゃんの「顔」「表情」などをしばらく患者さんと一緒に見るわけです。
すると赤ちゃんが瞬きしたり、口をモゴモゴ動かしたり、タイミングがいいとあくびをしたりする。
そういうシーンをご覧いただくことで、より一層おなかの中の赤ちゃんを愛おしく感じ、新たな生命を迎える「心の準備」の形成への一助となってくれるのだと思っています。
そんなシーンを僕も一緒にきゃあきゃあ言いながら解説するわけです。
以前、妊婦健診中にこんなことを言われたことがあります。

「先生の話を聞いていたら、赤ちゃんが今生まれて出てきたみたいに感じた。」

ちょっと大げさなのかもしれないですが、それでいいのだと思う。


不妊診療に当たっているときも、その延長のノリでやっているわけです。
卵胞を見ながら
「東大生が見えた!」
「ジャニーズかも知れんね」


移植する胚を選ぶ時も、
「じっと眺めて、『ママ』って声が聞こえたのを戻そう!」
などとやっております。

排卵後や胚移植後に何かした方がいいことがあるか?とよく聞かれます。
「お子が『こんな家庭に生まれたいな!』と思ってくれるように、楽しく過ごせばいいよ。」
とお話ししています。

そんなわけで産婦人科診療、特に生殖医療~周産期診療に必要な要素はエンターテイメント。
産婦人科医たるもの、上級のエンターテイナーであり、ピエロであるべき、と思っているわけです。





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(予備日(上記日程でご都合が付かない場合):7/10(日)10:30~クリニック内で予定しています)
予約:クリニック受付までお問い合わせください。
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コメント

[C250] 先生のブログ、元気出ます!

産婦人科の検診などでは色々聞きたくても聞けずに帰ってきて後悔するんですが、先生みたいな産婦人科の先生に出会えたらきっと病院通いも楽しめる気がしてます。
これからは1人でもそんな感じで病院通いしてみます(^ ^)
いつも応援してます!
  • 2016-06-23 17:38
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ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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