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レトロゾール周期の子宮内膜はイケているのか?(1)

クロミフェン(クロミッド/セロフェン)周期の内膜がイケていないのは有名だと思いますが、ではレトロゾール周期はどうなのでしょうか?
そんなわけで、直近「レトロゾール周期の子宮内膜はイケているのか?」を調べているドクターIが、お勉強のメモ代わりに記載しておきますので、ご興味がおありの方はお付き合い下さい。

おっと!そうだった。レトロゾールなのでお決まりの言葉が必要だった。


今日(2016年8月)現在、アロマターゼ阻害剤は排卵誘発剤としての効能は認可されておりません。
即ち、アロマターゼ阻害剤を排卵誘発目的に使用することは、完全に適応外使用です。
仮に実臨床上、排卵誘発剤として使用する医療機関があったとしたら、それは処方する医療機関(医師)の責任の上で、患者様との十分なインフォームドコンセントが形成され、両者合意の上で処方されている筈です。
よって当然ですが、本ブログはアロマターゼ阻害剤の適応外使用による健康被害等に一切の責を負いません。



で、バックグラウンドも付けておきます。


【バックグラウンド~インテグリンα5β3】
インテグリン=細胞接着分子
子宮内膜では着床期になってくると、このインテグリンのうち、「α5β3」と呼ばれるものが増えてくることが知られていて、おそらくこれが着床に関して重要な役割を演じているのではないか?と考えられています。
「インプランテーションウインドウ」という抽象的な言葉もよく使われますが、こんな物質がその役割を担っているのだろう、というわけです。


で、まず見てみたいのが、こちら。です。

この論文は、
「クロミフェンを投与したラット20匹」v.s.「レトロゾールを投与したラット20匹」v.s.「生理食塩水を投与したラット20匹」で子宮内膜でのインテグリンα5β3の発現量を比べてみた」
という論文です。
で、結果がこちら。



コントロール(=生理食塩水)と比べて、レトロゾールではインテグリンα5β3の発現量は変化しませんが、クロミフェンでは有意に発現が低下していた、というわけです。

お。レトロゾール、いいじゃん!

【続く】(←気長にお待ちください)
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ドクターI

Author:ドクターI
武蔵境生息、(自称)不妊屋「ドクターI」、自己流生殖医療を語ります。

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